152 従姉は毒使い
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後ろから煙が上がっていた。
「くう!」
「早く、守れ!」
煙が広がる。兵隊達は無事だったが、機械が破壊される音がした。
「うわああ!」
(敵か?味方か?)
その時、山口は自分が何処かに吸い込まれていくような感触がした。そして瞬間移動された事が確認される。
「ここは・・・?」
仲間もいた。
「川村、ヤス太郎、すみ子!お前らも無事だったか!」
「うん・・・」
「この人が助けてくれたでやんす!」
「無事でよかったですわ」
西洋人の女性がいた。以前、すみ子の兄が通う高校の文化祭の帰りにフビライを倒すのに共闘してくれた人物だった。
「アンタは確か、エレーヌ!」
「ご無沙汰しております。私の能力で遠くへ移動させました」
「それで今の煙は何なんだ?」
「あれは剣を奪還する方による毒の煙です」
「毒の煙?」
「ええ、ここにいれば安全です」
ゆりはコノート公の兵の後ろに回り込み、息を毒の煙と化して機械の破壊を試みていた。
「こちら祝津ゆり。そっちで遠距離攻撃できる人、奴等の機械を破壊して!」
「了解!」
「俺も行くぜ!」
政美が超能力で、濃藤が運命の剣で兵隊の方に向ける。二人で一気に兵隊達が持つ機械を破壊した。
「俺もゆりちゃんの援護に行きたいんだが・・・」
「道具持っとらん奴は引っ込んどれ」
鯉沢が三河口に釘を刺した。
「・・・そうだな」
三河口は鯉沢の台詞にムッと来たが抑えた。ゆりは兵の攻撃を武装の能力の防御で跳ね返し、接近して拳を突き込む。突き込まれた兵たちが一瞬で溶解する。
「こ、この女!?」
コノート公は一瞬で自身の兵を溶かす女に恐ろしさを覚えた。
「貴方、子供相手に随分と容赦ないなんて大人げないわね」
「女!お前も倒してやる!」
コノート公は剣を振って火薬を発生させた。しかし、ゆりには通じない。それどころか火薬を捉えて無力化してしまう。
「残った者共、やれ!」
「政美ちゃん、私を戻しなさい!」
『え?はい!』
ゆりは姿を消した。
避難したすみ子達の元に通信が来る。
「こちら剣奪還班。相手の礼の機械は破壊したわ。後はやれるかしら?」
「あ・・・」
「もちろん、後はとどめを刺す!」
『解ったわ。では私達は先を急がせて貰うわね。それじゃ』
通信が切れた。
「皆様、行けますか?」
「うん・・・!!」
組織「義元」は再び立ち上がる。そしてエレーヌは上空へ去る姿を見た。
(あれはシミズの地で徳林奏子さんに差し上げた羽衣・・・。上手く使いこなせていますわね・・・。頑張って剣を取り返してください・・・)
「ヤス太郎、眠り玉を使え!」
「了解でやんす!」
ヤス太郎は眠り玉をパチンコで発射する。コノート公が眠りに落
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