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レーヴァティン
第二百十八話 上陸作戦その二

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「後はな」
「海兵隊の仕事だ」
「ここで橋頭保を築けば」
「とりあえずこの戦は勝ちだ」
「目的を達成したことになるな」
「だからな」
 ここはというのだ。
「頼んだぜ」
「やってみせる、ただ砲撃はな」
 芳直はこちらの話もした。
「海兵隊が上陸する頃にはな」
「ああ、止める」
 久志もそれはと答えた。
「そちらはな」
「敵に倒されることはいい」
 これはというのだ。
「戦の常だ、しかしな」
「味方にやられることはな」
「願い下げだ」
「そうだよな、俺だってな」
「味方に撃たれたくはないな」
「それは最悪だからな」
 戦で傷を受ける中でというのだ。
「だからな」
「それはこちらも同じだ」
「そうだな、それじゃあな」
「ここはな」
 是非にと言うのだった。
「その様に頼むな」
「そっちもちゃんとやる」
 久志は芳直に約束した。
「任せてくれ」
「それじゃあな」
 芳直も頷いてだった。
 彼は海兵隊を率いて多くの小舟を出してそうして上陸にかかった、砲撃は敵軍を攻め続けさらに退けさせていた。
 そこに芳直が率いる海兵隊が来る、海兵隊は岸辺に着くとだった。
 雄叫びをあげて術や銃を放ち擲弾を投げてだった。
 果敢に突っ込む、そうして瞬く間に敵軍を蹴散らし橋頭保を築いた。久志はそれを見てすぐに言った。
「よし、今だ」
「上陸だね、僕達も」
「ああ、そうするぜ」
 こう剛に答えた。
「これからな」
「それじゃあね」
「そしてな」
「湖岸部を掌握するね」
「ああ、そしてな」
「そこからだね」
「まずはドーバーにな」
 この街にというのだ。
「メイドストン、アシュフォードにな」
「サウスエンドやテムズヘブンもだね」
「掌握していってな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「ロンドンだね」
「クローリーも手に入れる」
 この街もというのだ。
「兎に角そうしてな」
「ロンドンに迫るね」
「ここからな、大砲も騎兵隊も上陸させて」
 そうしてというのだ。
「確かな足掛かりを築くな」
「そうするね」
「ロンドン攻めの前にな」
「ロンドンはイングランド最大の街だからね」
「しかも連合王国の首都だ」
「やっぱり陥落させないとね」
「まずはな」
「ロンドンは陸でも水でも交通の要衝でござる」
 進太がこのことを指摘した。
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