第三章
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「もう本当に必死に努力してね」
「ああなっただろ」
「そうね、お姉ちゃんが凄いのは事実でも」
それでもと言うのだった。
「それは努力してだから」
「お前も努力するんだ」
「今みたいにね」
「そうね、じゃあもっともっと努力して」
そうしてとだ、彩花は両親にシーフードカレーを食べつつ話した。
「そうしてね」
「免許や資格取ってな」
「生活に困らない様にするのよ」
「そうね、そうするわ」
姉へのコンプレックスはあった、それでもだった。
彩花は今はそうすべきだと思ってそのうえで免許や資格の勉強に励んだ。大学で習得出来る教員免許等の習得し。
英語や漢字の検定も通ってだった。
自動車の免許も習得していった、大学の四年間そうして必死で勉強して努力した。その結果彼女は多くの免許や資格を得た。そのうえで。
無事に就職が決まったが。
「まさかね」
「大学の図書館の司書でな」
「しかも大学で講義や博物館のサポートもなんてね」
「凄いことになったな」
「忙しいわね」
「ええ、あと英語や漢字も検定通ってるから」
それでというのだ。
「大学の英語の講義もね」
「出来るな」
「英語の先生の資格も持ってるしね」
「それで漢字もいける」
「そちらもよね」
「実際英語の講義もってなったし」
そちらの仕事もあるというのだ。
「それにね」
「自動車免許もある」
「特殊とか大型とか」
「これだと大学出ても暮らしていけるな」
「そうだな」
「そうね、大学に残って」
それでというのだ。
「働いていくわ」
「大学院も出てるしな」
「修士にもなったしね」
「ええ、ただね」
ここで彩花はこうも言った。
「気付いたらお姉ちゃんがどうとかね」
「ああ、大学に入ってすぐまで言ってたな」
父が応えた。
「そうな」
「ええ、お姉ちゃんは凄いのにってね」
「お前は駄目だってな」
「そう言ってたわ」
「それで私達いつも言ってたでしょ」
母も応えた。
「お姉ちゃんはお姉ちゃんでね」
「私は私ね」
「そう、だからコンプレックス持つなんてね」
優秀な姉に対してというのだ。
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