第四章
[8]前話
「何処が悪いんや」
「あの、ですから」
「そう言ってますけれど」
「それでもです」
「大変なことになりますよ」
「実況されてますから」
「はい、ここは落ち着いて」
光は激昂している甲斐に冷静に返した。
「お話しましょう」
「何言うてるねん、お前もしばくぞ」
「それ脅迫ですか?」
「脅迫ちゃうわ」
ここでだ、甲斐は。
光の額にヘッドバットをした、一撃だったが。
ここで周りに取り押さえられて現行犯で通報された、ここで書き込みは逮捕キターーーーーッ!!が殺到し。
実際に甲斐は警察に連行された、このことはネットで話題になりそうしてだった。
甲斐は前科がつき仕事も失い日本中で叩かれ所謂神になって消えた、甲斐は全てが終わってから友人達に話した。
「いや、まさかああなるなんてな」
「最初は落とすつもりだったんだよな」
「あの人の評判を」
「あんまりテレビで偉そうに言ってるから」
「それも悪いことばかり」
「それでと思ったけれど」
それがというのだ。
「あそこまで怒ってね」
「ライブの場所で恫喝してな」
「それで暴力まで振るって」
「それで現行犯で捕まって」
「それで何もかも失うなんてな」
「予想外だったよ、けれど人の顔ばかり言う人は」
それも無闇に悪口ばかりをというのだ。
「碌な人じゃないね」
「人は外見だけで判断するな」
「まさにそうだよな」
「外見や仕草だけで」
「それでそう言う奴はな」
「あんな奴なんだな」
「そうだね、何か甲斐さん今仕事が全くなくなって知り合いの人全員から縁切られて」
光はその甲斐の現状も話した。
「ずっと家で酒浸りらしいね」
「もう終わりだな」
「完全に破滅したな」
「そんな奴には相応しい結末だな」
「本当にそうだな」
「そうだね、じゃあ次の動画はね」
光は笑って話した、そしてだった。
実際に友人達に次の動画のことを話した、自分の部屋でジュースやお菓子を口にしながら話していった。もう甲斐のことはどうでもよく誰もがその考えを次の動画に向けていた。
言える顔か 完
2021・3・7
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