第二章
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「ちょっと僕この人に興味持ったから」
「あっ、それじゃあか」
「お前のチャンネルに出すか」
「出してみるか」
「うん、幸い僕のチャンネル一回一回が下手なテレビ番組よりずっと観られてるし」
光は自分が投稿しているユーチューブの動画のことも話した、彼の収入源それも重要なそれの一つでもある。定職とこちらで生計を立てているがユーチューブの収入は今や相当なものになっているのが実情だ。
「ちょっとね」
「甲斐さん招待してみて」
「話してみたいんだな」
「そうしたいんだな」
「ライブでね、しかも色々な人招いて」
そうしてというのだ。
「あの人とね」
「話すか」
「そうしたいか」
「ちょっとね」
こう言ってだった、光は甲斐側にユーチューブで話したいと言葉巧みに申し出た。すると甲斐もだった。
「そこまで言うならな」
「出ますか」
「ああ、ユーチューバなんて雑魚しかおらんけどな」
テレビ人特有の考えかネット自体を馬鹿にして言った。
「それでもな」
「あっちがかなり頼んでるので」
「そうしたろか。報酬もええし」
実は光側が申し出たそれに目が眩んでのことだ。
「出てな」
「そうしてですか」
「ユーチューバ如きやが」
それでもと言うのだった。
「世の中教えたるわ」
「では」
「受けたるわ」
仕事仲間にこう言ってだった、甲斐は受けることにした。光はそれを受けて早速自分のチャンネルでの対談のセッティングをした。
そしてだ、対談になるとだった。
甲斐は早速だった、テレビに出ている時の要領で光の顔を見て言った。
「お前きしょい」
「きしょいって何語ですか?」
「日本語に決まってるやる、お前の顔も仕草も気持ち悪い」
偉そうな態度で光にまた言った。
「ほんまにな」
「あの、その発言何ですか?」
「幾ら初対面の人に失礼ですね」
「貴方一体どんな教育受けてきたんですか」
「そんなこと言っていいんですか」
すぐにだ、光の共演者達が甲斐の今の発言を受けて口々に言った。
「それ名誉棄損ですよ」
「訴えられますよ」
「本当に貴方酷いですね」
「人を顔や仕草だけで判断するんですか」
「中身見ないんですか」
「な、何言うてるんや」
光は周りに集中砲火を浴び狼狽した、そうして狼狽したまま言い返した。
「俺はただ普通に」
「普通に人にそんなこと言うんですか」
「それも初対面の人に」
「気持ち悪いとか」
「ではどう気持ち悪いんですか?」
「根拠出して言って下さい」
「人にそう言えるからには根拠出せますよね」
光の共演者達は甲斐の発言にさらに突っ込みを入れた。
「一体どういうことですか?」
「ちゃんと仰って頂かないと困ります」
「光さんの何処が気持ち悪いか」
「そのこと
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