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刑務所の代わりに
第五章

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「やっぱり死刑は多くないとな」
「何が死刑廃止だ」
「それで一生刑務所で暮らせってか」
「その金も国民の税金だぞ」
「そんなの許すな」
「犯罪者は死ね」
「人殺した奴は死刑にしろ」
 この政策も支持を得た、すると犯罪者の再犯率も凄まじい割合で減った、税金の負担が減っただけではなかった。
 それでだ、法案を提出したオルファンも事務所でスタッフ達に笑顔で話した。
「いや、よかったね」
「はい、あの法案を提出してですね」
「本当によかったですね」
「税金の負担がかなり減り」
「再犯も減りました」
「また軍の損害も減り労働者の死亡事故も減りました」
 犯罪者達を盾にし危険な労働に就かせてである。
「そして医療も進歩しています」
「犯罪者を使い潰した結果です」
「連合はさらによくなりました」
「犯罪者なんてどうなってもいいしね」
 オルファンは笑って話した。
「人の人権を踏み虹った奴に人権が必要か」
「刑務所で何年も養っていいか」
「それは無駄でしかありません」
「その無駄を省く為です」
「先生は法案を出させましたが」
「本当によかったですね」
「そうだね、犯罪者に人権は不要」
 オルファンは言い切った。
「そして使い潰すなら」
「それならですね」
「こうしていけばいいですね」
「全くですね」
「これからもそうしていくべきですね」
「連合という国をよくする為にね、では今度は」
 オルファンはあらためて話した。
「孤児の子達について調べていこう」
「子供達をどう守っていくか」
「それもまた大事です」
「子供達の人権は守られないといけません
「子供は国の宝です」
「孤児の子達も守っていきましょう」
「その為にまずは調べていこう」
 オルファンはこう言って連合孤児達について調べた、その他にもペットの命についても調べていき。
 彼は孤児やペットの為に働いた立派な政治家として名を知られる様になった、その業績の中には凶悪犯を使い潰し税金問題を解決し一般労働者や軍人の命を救ったものもあった。連合では長きに渡った彼はよい政治家とされた。多くの命を救った偉人として尊敬もされた。


刑務所の代わりに   完


                  2021・4・15
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