第二章
[8]前話 [2]次話
「私も今考えているよ」
「若し文句ばかりなら意味はないですね」
「政策なき議員なぞ存在価値はないですね」
「そうした議員もいますが」
「そうなってはいけないですね」
「そんな議員はそのうち市民から支持を失って」
そうなってというのだ。
「落選するよ」
「全く以てその通りですね」
「そんな議員市民も見放します」
「人は見ていますから」
「やがて支持を失って」
「そして落選しますね」
「議員としてこんな馬鹿な話はないからね」
オルフェンはさrない話した。
「私は法案を出すよ」
「政治家として議員として」
「そうされますね」
「このことについて」
「うん、どうすべきか」
こう話してだった。
オルフェンはスタッフ達と共にこの件について議論をしていった、そしてスタッフの一人がこんなことを言った。
「第二次大戦の時のソ連ですが」
「今のロシアだね」
「犯罪者は。まあ革命とか人民とかの敵って場合が殆どでしたけれど」
当時はスターリンの独裁政治下だったのでそうした口実で誰もが普通に犯罪者になっていたのである。
「それで、です」
「あの頃ソ連は必死に戦ってからね」
「もう刑務所に大勢入れておいたりシベリアで強制労働させて飢えと寒さで死なせるよりも」
「そうした余裕もなくて」
「戦場に送って」
「そこで兵士にして戦わせる」
「そうしてきました」
二次大戦中のソ連はというのだ。
「それで刑務所に人はいませんでした」
「ああ、戦争に送れば」
「はい、刑務所に送らないで」
「どんどん死ぬからね」
「それでスターリンですから」
冷酷非情と言うよりは極端な人格障害の疑いがあるこの独裁者はというのだ。
「もうそんな兵隊は消耗品として扱ってたんで」
「スターリンならそうだね」
「それで懲罰大隊という犯罪者で構成された部隊を編成しました」
「その部隊を最前線に送ったんだね」
「敵に真っ先に突っ込ませたり地雷原を歩かせたり」
「完全に消耗品だね」
「そうして犯罪者を減らしました」
「ああ、それだと刑務所は使わなくて済むし犯罪者はどんどんいなくなるから」
それでとだ、オルフェンも言った。
「いいね」
「そうですね」
「あとシベリア送りも」
これもというのだ、オルフェンはこのことは自分から言った。
「いいね」
「要するに強制労働ですね」
「それやればいいですね」
「死ぬ様な危険な場所に犯罪者を送り込んで」
「それで碌に食べさせず使い潰す」
「それいいですね」
「税金使わなくて済みます」
スタッフ達も口々に話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ