第一章
[2]次話
夢のふち
おかしな夢を見た、あまりにもおかしな夢だったので私は大学に行ってから友人にキャンバスで言った。
「何か現実みたいでね」
「それでいて現実でないみたいな?」
「そんな夢だったわ」
こう友人に話した。
「本当にね」
「そうだったのね」
「完全に夢だったわかるみたいな有り得ない夢じゃなくて」
それでだ。
「何処か現実的でね」
「非現実的な」
「あれよ、ルネ=マグリットとかダリとかね」
「超現実主義の世界ね」
「妙に歪んでいて」
世界の中がだ。
「それでいてね」
「現実的だったのね」
「そんな風だったのね」
「そう、それでね」
そのうえでだ。
「はじめて会う人が出て来て」
「その人となの」
「色々お話をしてそれでお付き合いして抱き合って」
「そうしてなの」
「そうしたことをしたところで目が覚めたの」
「そうそう、夢の中ってそうよね」
友人は私の話を聞いて言った。
「性的なこともね」
「あるわね」
「現実よりもね」
「妙に気持ちよくて妙に罪悪感があって」
「そうそう、夢の中でのそうしたことはね」
「付き合ってる人がいなくても」
「それでもよね」
こう私に言ってきた。
「悪いことをしているってね」
「思うわね」
「どうしてもね」
「昨日の夢もだったわ、本当にありそうでね」
そうでいてだ。
「有り得ない」
「そうした世界の中にいて」
「妙な違和感があって」
そうしてだ。
「不思議なものがあったわ」
「そうなのね」
「夢と思っていても」
「それでもだ」
「夢だってね」
「どっちも想って」
「そう、不思議とね」
これがだ。
「おかしな想いをしたわ」
「そうなのね」
「ええ、何かね」
本当にだ。
「違和感があったわ、それで目が覚めると」
「そうしたら」
「夢だったことがわかったけれど」
それでもだ。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ