151 自分だけの武器
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、貴方の強大な能力を持つ者に相応しき道具を生み出す事が容易にできずにいます。貴方は確か実家を離れ、親戚である先代の護符の所有者の家に居候していると聞いております。それはその家にある護符と隣の家にある杖があるからこそ貴方を静岡県の清水市に導きましたのかもしれません。私は貴方に相応しき武器はこの世界の最高位の道具「杖」「護符」「杯」「剣」を上回る物と考えます。それを踏まえて私は貴方を剣奪還班に選抜致しました。しかし、それを生み出す条件はその四つの道具が必要と考えます。四つの道具が全て揃った時に貴方の武器は生み出されるでしょう。それでは御武運を。
平和を正義とする世界の主
「おい、ミカワちゃん、何の手紙読んどるけん?」
鯉沢が急に呼んだ。
「ああ、フローレンスから貰った手紙だよ」
「ラブレターか?おんどれモテモテのお!」
鯉沢は冷やかした。
「違うよ。てか、いつ俺がモテモテになった?」
「へん、ウチもいい男思ってんけんな〜」
鯉沢は煙草を加える。
「ちょっと、未成年の癖して煙草吸わないでよ。私、煙草の匂い嫌いなんだよ」
一人の女子が文句を言う。
「吸いたくてしかたないんじゃけんよ!」
鯉沢は逆切れした。
「じゃ、ちょっと離れる」
女子は奏子が広げた羽衣から降りたと思ったら飛行した。
「君、飛行できるのか?」
北勢田が聞く。
「ああ、このマフラーで九つの能力が使えるんだよ」
男勝りな口調の女子は答えた。
「ええと、貴女、名前何て言うの?」
奏子が聞いた。
「青葉政美」
女子は答えた。
「それにしても本部から出たら随分恐ろしそうな気配を感じるけんな」
「殆ど戦争主義の世界の地と化しているからね」
「いっちょぶっ倒すか」
「無駄な襲撃はやめなさい」
ゆりが鯉沢を統制した。
「私達の目的は異世界の剣を取り戻す事よ。攻撃は領土攻撃班に任せて必要な時だけ戦闘態勢に入りなさい。いいわね?」
「はいよ」
その一方、三河口は手紙からある事を考察した。
(フローレンスとイマヌエルが考えている事はつまり、俺に剣を持って来させてそれが済んだらさりちゃんとかよちゃん、そしてりえちゃんの持つ護符、杖、杯を本部へ集めさせる。そこで俺だけの戦いの道具を作る事ができるという事か・・・)
「ねえ」
茶髪で日本人のような英国人のような女子が三河口を呼ぶ。
「ん?」
「そのに手紙は何て書いてあるの?」
「ああ、俺は武器を持っていなくてね、その剣を取り返し、俺の従姉が持っている護符、山田かよ子って子が持ってる杖、そして安藤りえって子が持ってる杯を揃った所でおそらく俺の武器が出来上がるって事だよ」
「武器を持っていないの?ここで戦えるのかしら?」
「ああ、赤軍ならともかく、この世界の人間じゃ圧倒
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