151 自分だけの武器
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長山達はかよ子達藤木救出班が去った後、イマヌエルの声が聞こえた。
『皆、アントワネットの撃退お疲れ様。君達はそちらの方の守護をやって貰えるかな?』
「はい!」
『テレーズ、君も戦えるかい?』
「ええ、勿論ですわ」
『よし、では健闘を祈る。それでは』
通信は終了した。尾藤はあの小学生の女子が持つ杖とネロを倒した女性の持つ護符で思い出した。
(あの杖と護符・・・。きっと母さんが子供の時に会った不思議な子って人達の娘なんだろ・・・。あの二人のお母さんもな・・・)
本部の一室。かよ子の母はホッとした。
「よかったわ。あの子・・・」
「ええ、しかし、まだ戦いは始まったばかりですわ。やっと藤木茂君の救出に向かえます」
フローレンスは地図を指差した。藤木救出班は平和を正義とする世界の区域を脱した事を示す点が見えたのだった。
かよ子達藤木救出班は本部区域を脱した。
「藤木君、どこにいるかな・・・?」
「君、名前は確か山田かよ子ちゃんと言ったかな?」
関根が聞いた。
「はい」
「藤木君っていうのはさっきの眼鏡の少年の能力からして温泉を楽しんでいたようだが、自分が人質にされていると気づいていないんじゃないのかい?」
「あ、はい、私が野良犬に襲われそうになって藤木君は私を見捨てて逃げたんです。それでクラスの皆に責められて私達の世界にいるのが嫌になっちゃったんじゃないかと思います」
「そうか、それなら、いい所に連れて行くって言われてそれを鵜呑みにしたって可能性が高いな。それにしても裸で女と温泉なんて羨ましいガキだ」
「関根、お前も女好きだからな」
「あ、バレちゃった?」
その一方、友蔵はご機嫌だった。
「いやあ〜、ここに来てよかったのう〜、食事は美味しいし、さっきの女の人の裸なんて見れて儂は興奮したぞい!温泉が楽しみじゃ!」
「は?」
友蔵は皆から睨まれた。
「アンタは何もしてないでしょうが」
「言っときますが私達は遊びに来たんじゃありません。向こうの世界だったらアンタを逮捕してましたよ。調子乗らないでください」
「す、すみません・・・」
友蔵は謝った。
(もしかして藤木君、帰るの嫌がるんじゃないかな・・・?)
かよ子はそう予想した。
別の場所の上空。こちらは剣奪還班。そのうちの一人、三河口はフローレンスから貰った手紙を読んでいた。
三河口健殿
私達は貴方は三つの能力を宿します稀有な存在として道具なしでも十分戦力としてやっていけますと思っていましたが、秋に赤軍がそちらの学び舎の祭事に攻めてきたというエレーヌの報告及び赤軍が発明した機械がその時、その場に現れた西川純と山田義昭が貴方の能力を複製された事を知った所でこちらも貴方への支援もしなければならないと思いました。しかし
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