第八話:もっと遥か高みの為に、帰宅するサイヤ人
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えたネロなのだが…。
「待つんじゃネロ。お前さん、姉に修行を付けてもらっておったのか」
「まあ、な。うちの姉さんに大分扱かれたおかげで実力がついたんだ」
「ふんむ…」
ネロの話を聞いてマカロフは手を顎に持っていき、顎から生える髭を触りながら思考する。
その間にラクサスはネロに近づく。顔からは興味津々と書いてると想像できるほど笑みを浮かべて。
「なんだ、お前の姉チャン…お前よりつえーのか」
「強えよ。姉さんが本気になるとこ見たことないから実力も未知数さ」
「へえ…!!面白ェ…!!!」
ネロがラクサスに姉の話で盛り上がっている中、マカロフは考え終わったのか、二人の少年を優しい目つきをしてある‘’提案‘’をする。
「ふむ…じゃあラクサスも着いて行ってもらっていいかのぅ」
「「えっ」」
その提案に茜色の少年は困惑気味に、片方の金髪の少年は嬉しそうに。
マカロフの思考していたことは、ネロ少年がマグノリアまでの道を教えてもらえる者がいるのなら、友達になり、これから仲間になるであろうラクサスが適材適所だと考えたのである。
ついでにラクサスが友達の姉にも興味持っているようだし、それにいつまでも自分で束縛するよりも自分の足で冒険させた方がいいと思ったのだ。
本当ならば自分も着いて行きたかったが…流石にギルドの総長である自分が私用で抜けているわけにはいかない。
自分が留守にしていても、妖精の尻尾の看板を背負っているあの者らでも大丈夫だろう。特にマカロフ自身が次の総長と考える魔導士もまた居ることだし。
ただ…書類の仕事が面倒になりそうである。未だに書類整理してくれる者も多くない中、数日抜けているわけにはいけない。
「いいのか!じぃじ!!」
「"え"っ…じ、じぃじ…?」
「"ああ"??オレの呼び方の何かが悪いか???」
「そ、そんなことはねえよ…うん」
ラクサスの祖父に対する三人称につい疑問を声にした最初のダチ公に雷を無意識に奔らせながら「何か文句あンのかコラ」と問いかけるラクサスにネロは目を逸らしながらなんとか誤魔化す。
そんな茜色の少年をジト目で見る孫にマカロフは先ほど思考していた提案の理由を述二人に説明する。
「…それもそっか。じゃあラクサス、一緒に行こうぜ!」
「へっ…!望むところだ。おめえの姉貴がどこまでの実力が確かめてやる…!!」
「いいけど、ラクサスじゃぜってーに勝てねえぞー」
楽しそうに雑談する少年たちに今回の大会に孫を参加させた転機は正解だった、とマカロフは何度かの達成感を感じながら今までのラクサスとの生活を懐う
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