第八話:もっと遥か高みの為に、帰宅するサイヤ人
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内から働け」と言われているようなモノだった。
まだ自立する歳でも…とネロが考える所であることを思い出した。
ついでネロが妖精の尻尾が知っている理由は実況の男性がラクサスの紹介時に説明していたからなんとなく魔導士ギルドなのだな、と半端理解していた。
(そ、そういえば…この大陸ってポケモンの世界みてーに10歳から自立して村から出ていく子供も居やがったんだ…!!いやオレも旅をしているんだけれども)
この世界からすれば10歳の子供でも働けといっても違和感はないのかもれしれない、内心遠目しそうになりながらその結論に至る。
姉からも「10歳になるまではのを許しません」と前から止められていたのだが、まさかまだ自立する年齢になってなかったからという事実を今になってネロは過去の謎の一つ解明したのだった。
「?たりめーだろ。なんだ…入りたくねェのかお前…」
「いやそういうわけじゃ…ただまさか急に勧誘されると思わなくて」
「てめーは強え」
「!」
「オレより強えヤツは居る。けど同い年で同等なヤツなんざいなかった」
そして自分の態度の悪さでまともに友達になれる奴はいなかった。
口にしそうになるソレを抑えてラクサスは己の内を明かす。
一緒に高め合える存在が居たという喚起と快気と歓喜を
「遇ってみたかったヤツに遇えたんだ。こんな機会、逃がしたくもねえ…そうだろ?」
「…!!」
何を伝えたいのか、ネロにはわかった――それは自身も望んでいたものだから。
互いに高め合い、闘い合える相手を。
好敵手との出会いを。
あの永遠のライバルというタイトルが決まる二人のような関係を…とは言わずとも、一緒に高め合えるような友との出会いが欲しかったのは事実。
今回の大会で闘って、そして今世で味わってきた刺激を上乗せするような感動をくれたであろう少年自身にそれを求められた事実が、ネロを震えさせた。
ラクサスは目の前にいるサイヤ人の黒い目を見つめながら、内心の想いを燃やして手を差し伸ばした。
「だから妖精の尻尾に来い。大陸中にギルドの名を広げて、んで今よりももっともっと強くなってよ――」
勧誘する度に身体を熱くなることを実感するラクサス。
決勝戦、全てを吐き出しながらそれでもなおラクサスはリング上の上で立っていた。
もっと、もっと、もっと!!
コイツと!!闘いたいと!!
そしてそれは、休養室用ベットの上で自分と同じボロボロになっているネロも同じだと踏んでいた。
何故ならば、一緒に拳と拳を、力と力と、自分と自分をぶつけあいながら、全てを出し合
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