第八話:もっと遥か高みの為に、帰宅するサイヤ人
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転生特典に対して彼は種族とだけしか伝えてないため、容姿に対しては完全に頭から抜け出していた。
だから、初めて鏡に映る自分を見たとき驚愕の後に自分の運命を、未来を確信した。
おそらく、将来の自分は時空の秩序を守る機関に所属するだろう…と。
時空を超えて悪事働く者たちを懲らしめる、タイムパトロールになるだろうと。
相棒の名称男性下着ネタイケメンと共に働いていくんだろうな、と。
強くなる理由が自己満足以外に義務感が生まれた。
いつか孫悟空と全力全開の闘争を
サイヤ人の限界突破を。
そして時空の秩序のためにも。
願い球に宿る龍に呼ばれるその時までに、修行を続けたのだ。
―――]782年、ネロ・ハバードが21歳。魔導士ギルドに所属したまま、龍に呼ばれず。
されど、彼の魔導士としての生活は、冒険は充実していた。
★★★★★★★
X771年。
クロッカス武道会会場の医療控室にて。
「…は?なん?え?」
クロッカス武道会の閉会式が終わった頃に、ネロは目を覚まして大会のスタッフから話を聞き、準優勝者として報酬に30万Jを受け取った後に決勝戦の相手であったラクサス・ドレアーとその祖父である小柄な老人がネロの居る休養室にやってきてある提案を持ち掛けた。
それを聞いたネロは思わず聞き返してまう。
金髪の少年は「ちゃんと聞け」と言ってからもう一度それを口にした。
「オレの所属するギルド―――妖精の尻尾に来いよ」
茜色の少年の目を真っすぐに見つめながらラクサスは再び勧誘の言葉を吐いた。
隣に佇む小さき老人は決勝戦で激闘を繰り広げたであろう二人の少年達の間に入らず、ただ傍観を続ける。
他者の視点からすれば強き者を自身の組織に勧誘する絵図になるのだが、ラクサスの祖父―――マカロフ・ドレアーからすればただの「友達になってくれ」と人付き合いが困難な孫が相手に歩み寄ろうとしているに過ぎない。
病弱でずっと家で過ごし、外に行くときは自分といる時しか行けなくてロクに友達も出来ず、そして何よりも家族以外に素直な態度ができなかった可愛い孫が今や成長しようとしている。
先の試合では魔導士としての実力が上がったラクサス。それだけじゃなく心までも成長していたことがマカロフにとってはよき展開が開いてきている。
勧誘されたネロはというと…
「え、えーと…フェアリー…テイル??ギルド…え?魔導士…ギルド…?のあれか??」
混乱の極みに沈み込んでいた。
10歳という年齢からまさかの会社の勧誘である。
前世社会の歯車を経験したことのある記憶を保有したネロからすればこの勧誘は「子供の
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