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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
納得いかない
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て何が何だかわからず困惑してしまう。しかし、よく見ると目の前にいるティオスはあの時とはわずかに違っている。

髪色は金色な上に少し背丈も小さく見える。しかもさっきまで気付かなかったけど、この匂いの感じは・・・

「まさか・・・レオン・・・なの?」
「うん。そうだよ」

無表情のまま頷く青年。俺の記憶にいる彼よりも遥かに背が伸びているのを見た俺は、先程までの乗り物酔いを上回るほど、顔から血の気が引いていく。

「な・・・納得いかない・・・」

一つしか年齢が変わらないはずなのに、かたや成長期なのか大幅に背が伸び声変わりまで始まり、かたやいまだに幼馴染みの少女と共に成長しない体に悩まされているこの差。実力差以上の何かを見せつけられた俺は悔しさのあまり、奥歯を噛み締めていることしかできなかった。

















「ところで二人はなんでここにいるの〜?」

俺とウェンディを連れて多くの貨物が置かれているスペースへと移動した面々。これで隠れるのは容易だし、見つかっても相手を巻きやすくなっている。

「ジュラさんから依頼を受けてね」
「闇ギルドに乗っ取られた王国があるんだって」

それを聞いて思わず全員が顔を見合わせた。それってもしかして俺たちが受けた依頼と同じものなんじゃ・・・

「ねぇ、その依頼書持ってる?」
「これだよ」

ラウルから受け取った依頼書を見るシャルルとセシリー。二人は寝ている俺たちにサインを送り、同じ依頼であることを伝えてくる。

「え?この依頼ウェンディたちも受けてるの?」
「ブッキングしちゃったのか?」

メルディさんとジュラさんの間でうまくやり取りができていなかったのか、どうやらブッキングしてしまったらしい。となるとこれはどうすればいいんだろ・・・

「まぁしょうがないよね」
「今から船を降りるのはさすがに無理だし、今回は手を組んでやろうぜ」

船が出発してから相当な時間も経っている。セシリーたちに運んでもらうのも手ではあるが、それよりもこの人数で依頼を早く終わらせた方がいい。それにこのメンバーなら、チームワークにも問題はないだろうし。

「でもレオンそんなに背が伸びたら力も付いたんじゃない?」
「魔力も上がってる〜?」

やることが決まったとなればしばらくは雑談タイム。この短期間で急激な成長を遂げているレオンのことについてシャルルたちが問いかける。

「いや、実は成長痛で最近まで動けてなくてさ」
「実はあたしたち、久しぶりの依頼なんだ」

どこまで成長しているのかと思ったが、どうやらこの短期間での成長はやはり一筋縄ではいかないものだったらしい。
確かに俺より少し高いくらいだったのに、今ではグレイさんたち
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