第四百七十一話 【戦友】それぞれの世界の戦士達その十五
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「これ以上衝撃を受けたくないので」
「駄目ですか」
「はい、女装はどうにも」
「俺だって女装になったけれどな」
啓太も言ってきた。
「無茶苦茶言われたしな」
「あの時も酷いことになったわね」
ようこが応えた。
「啓太の常だけれど」
「ああ、二度とあんな格好はするものじゃないな」
「そうよね」
「それ言ったら俺どうなるんだよ」
ようこに歩が言ってきた。
「俺なんて魔装少女になるのに」
「ゾンビからね」
「女装が嫌だったらな」
「あんたは仕方ないけれどね」
「そうした仕様になってるから?」
「ええ、けれどお二人はないでしょ」
ルナパパと瀬戸山を指差して歩に話した。
「流石に」
「それはそうだな」
「あの体格と外見でだから」
「やっぱり衝撃的だよな」
「お二人共あのままでも狐になった私より強いし」
真の姿になった時よりもというのだ。
「序列衆も言えないから」
「言える筈がないでしょ」
せんだんの言葉は本気のものだった。
「さっき愛宕さんが言われたでしょ」
「あっ、犬が吠えるって」
「その犬だけれど」
自分を含めた序列衆はというのだ。
「怖過ぎてかえってよ」
「吠えられないのね」
「ええ、そうよ」
こうようこに述べた。
「流石にね」
「あの、お二人普段はどうってことないけれど」
ともはねは完全に怯えて泣きそうになっている。
「あのお姿の時は」
「怖過ぎるわね」
「私今夜おトイレ行けるかな」
「私がいるから安心して」
そのともはねをなでしこがあやした。
「今夜はね」
「有り難う、ともはね」
「いいわ、仕方ないことだから」
「色々な人がいることはわかった」
高雄がここでこう言った。
「そして受け入れていくしかないこともな」
「ああした人達が特別とは言えないけれどね」
モンモランシーが高雄に困った顔で述べた。
「結構いるけれど」
「それでもだな」
「悪い人もいるけれど」
モンモランシーは今度は又吉を見た。
「けれど人間だから」
「だからだな」
「安心してね」
「一緒にやっていけばいいか」
「下品なことも多いけれど」
「基本いい人達よ」
このことはキュルケが話した。
「だから安心してね」
「そうだな、基本はな」
このことは高雄も既に感じていた。
「そうだな」
「そう、だからね」
「共に戦っていけるな」
「訓練もね」
キュルケはこちらの話もした。
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