第四百七十一話 【戦友】それぞれの世界の戦士達その十四
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「考慮する必要があるか」
「この人達スサノオの方にいても問題ないにゃ」
明石は撫切と又吉を見て述べた。
「とんでもない人達にゃ」
「それでもこっちにいるんですよ」
ミツオは明石にこっそりと囁いた。
「スサノオに仕掛けられた方なので」
「だからにゃ」
「そうした考えの人達ですが」
それでもというのだ。
「僕達の仲間です」
「そうにゃ」
「はい、そうです」
まさにというのだ。
「ですからあまり近寄らないで下さい」
「よくわかったにゃ」
明石も納得した。
「そうしていくにゃ」
「そういうことで」
「というか」
「あの、ところで」
愛宕はルナパパを見つつ言った。見ればルナパパはセーラー服を着て立っている。
「この人は何者ですか」
「あっ、普通の人じゃねえから」
愛宕にロザリーが答えた。
「気にしないでくれよ」
「そうですか」
「滅茶苦茶強いけれどな」
それでもというのだ。
「物凄く変な人だからな」
「変なのはわかるわ」
「この人と瀬戸山さんはな」
まさにというのだ。
「トップクラスのだよ」
「変な人ね」
「そうなんだよ」
「それはわかるわ」
「あたしも結構個性強いと思うけれどな」
ロザリーは自分のことも言った。
「それでもその旦那には負けるさ」
「それはよくわかるわ」
「だろ?そのガタイでセーラー服はな」
「ないわ」
「気に入っている」
ルナパパ自身はこう言った。
「これはこれで」
「だからって着ないで欲しいな」
ロザリーは項垂れつつ言った。
「見たらその日は絶対に悪夢にうなされるからな」
「瀬戸山さんも」
クリスは黄色い少女服を着ている彼を見て述べた。
「今夜は絶対に悪夢を見るわ」
「もう確定だな」
「寝るのが怖いわ」
「何かわしのこの格好は不評じゃな」
瀬戸山は自覚していなかった。
「似合ってる似合ってない以前じゃとのう」
「犬が吠えますよ」
愛宕もかなり引いて言う。
「流石に」
「それでも時々なってしまうんだよこの人達」
ラットもたまりかねている。
「何でかな」
「その時の気分でな」
ルナパパがまた答えた。
「着てみている」
「この旦那達を止めるのは無理だしな」
「正直困っているの」
ロザリーとクリスも言う。
「戦闘力も滅茶苦茶高いし」
「殆どの人が意見出来る相手じゃないからな」
「しかしいい趣味だと思う」
利光の今の言葉は本気のものだった。
「僕もこうした格好をして吉井君と」
「絶対に止めて下さい」
斑鳩はその利光に本気で言った。
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