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レーヴァティン
第二百十七話 船の中でその十
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 久志は仲間達と共に甲板に出た、するともう雨は止んでいた。空はまだ曇っていたが雨はそうなっていた。
 そして艦隊は岸辺を囲む様に集結していた、岸辺には連合王国軍が集結して帝国軍を水際で食い止めようとしていた。
 その敵軍を見てだ、久志は言った。
「よし、じゃあな」
「まずはだな」
「砲撃だ」 
 船のそれだとだ、正に答えた。
「それを行ってな」
「そのうえでだな」
「敵の守りを崩して」
 そうしてというのだ。
「それでな」
「上陸だな」
「そうするな、上陸して橋頭保を築けば」
 久志は強い声で言った。
「そこからだ」
「ロンドンを攻められる」
「ああ、だからな」
「まずはだな」
「砲撃だ」
 これで敵の守りを崩すというのだ。
「今からな」
「それではな」
「それともうな」
 久志はさらに言った。
「今からな」
「上陸用意だな」
「海兵隊は用意にかかっておけ」
 上陸の際の先陣となる彼等はというのだ。
「そして俺が指示を出せば」
「その時はだな」
「ああ」
 まさにというのだ。
「即座に動くんだ」
「わかった」
 芳直が久志の今の言葉に応えた。
「なら今からだ」
「上陸の準備にかかってくれるか」
「そしてその命があれば」
 その時にというのだ。
「すぐにな」
「動いてくれるな」
「そうさせてもらう」
 久志に強い声で答えた。
「戦は間が大事だ」
「何時どう動くかな」
「こうした時はだ」
「砲撃で敵に穴が空くとな」
 敵陣にというのだ。
「そこにだ」
「すぐに突っ込まないと駄目だ」
「ああ、だからな」
 それ故にだ、芳直はさらに言った。
「ここはな」
「準備をしてくれるな」
「動く時は即座に言ってくれ」
「そうすればだな」
「海兵隊もすぐに動く」
 上陸の先陣を切る彼等もというのだ。
「そうする」
「わかった、じゃあ準備を頼む」
「そうさせてもらう」
「そしてやな」
 美奈代はここで船の揺れを感じた、その売れを感じる中でさらに言った。
「海兵隊の後に続いてな」
「本軍もな」
 久志は美奈代にも答えた。
「続いてな」
「進んでいくな」
「だからその準備もな」
「してくな」
「ああ」
 その通りだというのだ。
「今からな」
「そやな」
「そうしてな」 
「一気にやな」
「この辺りを掌握するな」
「そこからさらに」
「兵糧や武具を上げる」
 そうするというのだ。
「人の次はな」
「そやな、ほなな」
「ああ、まずはな」
「攻めていくな」
「そうしていくな」
「砲撃の用意は出来た」
 正がここでまた言ってきた。
「これでだ」
「何時でもだよな」
「攻撃が出来る」
「わかった、それじゃあな」

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