暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第95話:迫るリミットと出撃の時
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、詰め寄られているメデューサはソーサラーに対し侮蔑に目を向けていた。
「あいつのやろうとしている事は、お前達と相容れない筈だ――!」
新たな世界の創造を謳うジェネシスからすれば、世界を壊そうとするウェル博士の所業は看過できる物ではない筈だ。何時までも黙っている道理が分からなかった。
掴み掛るソーサラーの手を、メデューサは片手で振り払う。
「貴様には関係ない話だ。流れに身を任せるしかせず、己で動かないお前にはな」
「ッ!? く……」
メデューサの言葉に歯噛みするソーサラー。
「悔しければ、止めてみたらどうだ? 尤も、お前にそんな度胸があればの話だがな」
そう言って笑うメデューサを、ソーサラーは睨むしか出来なかった。
***
二課本部の格納庫に、颯人と透、クリス、そして翼の4人が集まっていた。
颯人と翼は自分のバイクに、クリスは透と共にライドスクレイパーに跨っている。
「透とクリスちゃんはともかく、翼ちゃん大丈夫かい? まだ奏にやられた傷痛むんじゃねえの?」
「心配ご無用。この程度、怪我の内にも入りません」
「ホントぉ?」
〈コネクト、プリーズ〉
颯人が魔法で翼の肩辺りに手を出して軽く叩いた。瞬間、翼の体は痛みで強張り顔を引き攣らせた。
「づっ!? は、颯人さんッ!!」
「ごめんごめん。ま、おっちゃんが許可出したんなら俺から言う事は何も……許可出たんだよな?」
弦十郎の性格から考えて、無茶を許すとはあまり思えなかった。なのに明らかに無理をした翼がこの場に居る事に、颯人は翼が無断で出撃しようとしているのではないかと思わずにはいられなかった。
その答えは、弦十郎自身の口から語られた。
『勿論許可など出したくはなかったさ。だが止めても勝手に出撃しそうな勢いだったんでな。勝手な動きをされるくらいなら、好きにさせた方が良いと思っただけだ』
そこで言葉を区切ると、『何より』と前置いてから弦十郎が口を開いた。
『颯人君にクリス君、透君なら任せられると思った。それが理由では不十分か?』
「……だってさ。責任重大だぜ、俺ら」
「しょーがねぇなぁ、先輩は」
「ふふっ、頼りにしているぞ」
一頻り笑う4人。出撃前とは思えぬ和気藹々とした雰囲気が流れていた。
しかしそれも、格納庫の扉が開くと引き締まったものになる。眼前に広がるフロンティアの大地。そこに待ち受ける敵の存在に、颯人達は顔だけでなく心も引き締めた。
「そんじゃ、行くとするか! 翼ちゃん、無茶だけはしないでくれよ?」
「分かっています。颯人さんこそ、奏の事は頼みます」
恐らく、妨害には奏も出てくるのだろう。そうなった時、彼女の相手は颯人
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