暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第95話:迫るリミットと出撃の時
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自分の胸に顔を埋めている事に気付いたクリスが慌てるが、颯人が2人を押え付けているためどうする事も出来ない。
そうこうしていると、フロンティアの一部が船底に激突し艦内を先程以上の揺れが襲った。
直下型地震もかくやと言う揺れ。弦十郎は持ち前のフィジカルで耐えたが、艦内には揺れに耐え切れず床や壁に叩き付けられた者も居るだろう。
それは発令所も例外ではなかった。朔也やあおい、裕司は揺れに翻弄されながらも何とか耐えたが、オペレーターの中には揺れに椅子から振り落とされた者も居る。
その中には了子の姿もあった。
「きゃあっ!?」
「了子君ッ!?」
椅子から振り落とされ、床に叩き付けられそうになる了子だったが、一早く彼女の危機に気付いた弦十郎が直前で彼女を支える。
体感で長く続いたように思える揺れも、実際には数分と掛からず収まった。
揺れが収まり危険は無くなったと見て弦十郎は了子を支えながら立ち上がる。
「収まった様だな……怪我はないか、了子君?」
「お陰様でね」
一方、この状況を一早く察した颯人により壁に押え付けるようにして揺れに備える結果となったクリスと透は、安全を確認した颯人が離れた事で漸く解放された。
その間透はずっとクリスの胸に顔を埋める結果となっており、図らずも顔中でクリスの胸の柔らかさを堪能する事になった。
「ふぃ〜、何とか収まったみたいだな。怪我はないか、2人共?」
颯人はそう問い掛けるが、2人はそれどころではない。揃って根は初心な2人は、ここまで過度なスキンシップをした事がない(フィーネの屋敷で再会した時を除く)のでどちらも顔真っ赤であった。
「ぺ、ペテペテペテ、ペテン師!? おま、おまおま、お前なぁ!?」
動揺したクリスが颯人に掴み掛る。が、しかし――――
「そうカッカすんなって。しょうがねぇだろ? 奏が居ないから、2人に気を遣う事しか出来なかったんだよ」
「ッ!? そ、それは…………」
ぶっちゃけその理屈はおかしかったのだが、考えてみれば今の颯人は理由も分からず触れ合いたい奏と引き離されている状態なのだ。多少ふざけでもしないと、焦りや苛立ちを抑えきれなくなってしまうのだろう。
それを察して、クリスは思わず言葉に詰まる。透がそんな彼女の肩に手を置く横で、颯人は使い魔に外の様子を確かめさせた。
「さ〜ってと? 外は今どうなってるかな〜?」
***
問題のフロンティアがどうなっているかと言うと、現状を一言で言い表すとすれば浮いていた。
完全に浮遊している。それはかの有名なアニメに出てくるラピ○タの様である。
その空中に浮かんだフロンティアに向けて、米軍艦隊は艦砲射撃を行
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