第2話 模擬戦闘(後編)
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ンスと衝突し、先程以上の大爆発を起こす。
爆発に巻き込まれ、お互いのHPは全体の1/4レベルまで減少した。
《パイン!》
土煙の中、その音声が聞こえたアインズは魔力で作った巨大な戦斧、モモンアックス(渾身の命名)を構えて、ナバナへと距離を詰める。
土煙を割いて、お互いの姿を視認した時、ナバナの頭上にはパイナップルが出現していた。
《パインアームズ!粉砕!デストロイ!》
その手にはパイナップル型の鎖に繋がれたハンマーが握られていた。
「またか!」
「こういうサプライズは大好きでしょう?」
ハンマー型の武器、パインアイアンを振り回して、モモンアックスを弾く。
ハンマーと繋がっている鎖の伸びる距離が広く、また放物線を描きながらもある程度は自由に操作できるのか、アインズとの距離が縮まらない。
その為、戦斧を活かせずにハンマーの打撃を弾く程度しかできていなかった。
「(このハンマー、これまでの武器の中では一番威力が高いが......ナバナさんの戦闘スタイルとは地味に噛み合ってないな)」
「そろそろフィニッシュ行きますよ」
ナバナは戦極ドライバーのカッティングブレードを操作して、エネルギーを解放する。
《ソイヤ!パインスカッシュ!》
パインアイアンが手元に戻り、そのパインアイアンをアインズ目掛けて蹴り飛ばした。
「そんな直線的な攻撃!」
瞬間、アインズの中で第六感が危機を感知し、モモンアックスを囮に後方へと距離を取った。
予想通り、と言うべきか。
パインアイアンは巨大化してモモンアックスを飲み込んだ。
そのまま、走ってきたナバナによる地面との水平方向の強烈な飛び蹴り、無頼キックが巨大化したパインに直撃し、輪切りのパイナップルが弾けるようなエフェクトの大爆発がフィールドを包んだ。
背後で爆発が起こり、勝ちを確信したナバナの目の前にアインズが居た事で、ナバナは瞬間的に何が起こったのかを察知し、負けを認めた。
ーーーNow Loading....ーーー
決闘空間が解除され、二人は致命傷のままナザリック地下大墳墓6Fの闘技場内に戻った。
戻った瞬間に、アインズはNPC達に取り囲まれ、安否を確認された。
「アインズ様!お怪我は大丈夫ですか!」
「至高の御身が致命傷など......このような事は金輪際お辞め下さい!」
アルベドとデミウルゴスは怒りの形相でアインズに詰め寄っていた。
「やっぱりアインズ様、カッコ良かったです!」
「当然じゃない!私たちの創造主を束ねる方なんだもの」
アウラとマーレはアインズの無事と健闘に感動しているようだった。
「流石に白兵戦になった時は肝を冷やしましたわ」
「不利な状況でも打開策を講じる......学ばせてもらいました」
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