第2話 模擬戦闘(後編)
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ジにはならない。
だが、弾き飛ばして起こった爆発でナバナの姿を見失う。
「!」
背後に立っていたナバナはアインズに蹴りを放つ。
魔法で精製した全身鎧が蹴りの一撃で鈍い音を立てて変形する。
「ぐっ......」
アインズの槍の薙ぎ払いを両手に持ったイチゴクナイで受け止め、弾きながら近接格闘を叩き込む。
「小賢しさも戦略ってヤツだ」
白兵戦に持ち込まれ、モモンガは苦虫を噛み潰す。
モモンガは魔法使いの為、武器全般の扱いには精通していない。
先程のように、威力を高めて一撃で倒すようなやり方しか近接戦はできない。
その点、ナバナは元々が体術等を駆使した白兵戦スタイルの為、威力もリーチも短いイチゴクナイを持って懐に入りながら戦うというのは得意分野である。
「(この武器ーーーナバナさんの戦闘スタイルとの相性が良すぎる!)」
大した事の無い威力の爆発は目眩しに使える。お互い大したダメージにならない為、至近距離で爆発させるといった芸当も取れる。
イチゴクナイのリーチの短さによる取り回しの手軽さは刀や槍より体術を織り交ぜた近接戦闘と相性が良い。
「(このままでは不味い!)」
槍を振り回して、ナバナとの距離を取ろうとするが、それも拳が届く程の距離まで詰められると意味を成さない。
ならば、どうするか。
アインズは精製したモモンランスをへし折る。
ナバナはリーチを捨てて振り回し易さで同じ土俵で戦うつもりなのだろうと判断した。
「(ここまで距離を詰めているのに今更ーーー)」
しかし、モモンランスはへし折られた瞬間に大爆発を起こし、二人を吹き飛ばした。
魔力で精製した武器に魔力を限界まで込めた状態で破壊すると、魔力由来の爆発が発生するーーー所謂、魔具爆発である。
この事象を利用したのだった。
「こんな力業で来るのかよ」
大爆発の影響でナバナのHPは一気に3割持っていかれる。
モモンガもHPを半分以上削られた。
強引に二人の距離を取られた。
「あのままだったら確実に負けていましたからね」
爆発の煙の中、アインズは再度モモンランスを精製し、魔力を再度込める。
ナバナは無双セイバーを引き抜き、ドライブランチにイチゴロックシードを装填する。
《ロックオン!》
《1、10、100ーーーイチゴチャージ!》
煙が晴れた瞬間、二人は遠距離から同時に攻撃を行った。
アインズは魔力が籠り、黒く光った槍を槍投げの要領でナバナに向かって投げつけた。
ナバナは無双セイバーに補充されたイチゴロックシードのエネルギーをトリガーを引いて解放した。
目の前に巨大なイチゴのエフェクトが出現して破裂し、無数のイチゴクナイが真っ直ぐに飛んでいく。
無数のイチゴクナイは魔力を帯びたモモンラ
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