第2話 模擬戦闘(後編)
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無双セイバーに取り付けていたロックシードが爆発飛散し、巨大なナギナタを形成していたエネルギーが一気に霧散した。
「何っ!?」
オレンジの展開した鎧と大橙丸が消失し、勢いよく飛んでいたナバナは地面に転がる。
右腰のホルスターからロックシードを取り外し、すぐに解錠する。
《イチゴ!》
転がった状態から立ち上がったナバナは、すぐに別のロックシードを戦極ドライバーに装着してカッティングブレードを操作した。
すると、空中からイチゴが出現した。
《イチゴアームズ!シュシュっと!スパーク!》
ナバナは空中に出現したイチゴを蹴ってアインズに叩き付け、跳ね返ってきたイチゴが頭に覆い被さり、四方に展開してイチゴアームズへと変身が完了する。
変身完了したナバナとアインズは対峙した。
アインズは砕け散ったモモンソードを捨て、新しく槍の武器、モモンランス(渾身の命名)を精製する。
「(鎧が変わった!?という事は武器も変わったのか!?)」
「第二ラウンド......出来ますよね?」
「ナバナさんこそ......魔法で作った剣を破壊して満足ですか?」
売り言葉に買い言葉。
二人の闘争心と戦闘意欲が最高に高まっていた状態で二人は再度向かい合っていた。
模擬戦とはいえ、ナバナはロックシードを使い潰すつもりだった。
ナバナが咄嗟に取り出したのはイチゴロックシード。これは別にパワーに優れたアームズでは無い。
専用武器はイチゴの模様のある苦無型の武器、イチゴクナイを無尽蔵に出せるだけである。
イチゴクナイ自体、無双セイバーよりも小型の為、一撃の威力も無双セイバーや大橙丸よりも低い。
「確かこの武器は......」
イチゴクナイの輪っかに人差し指を通して回しながら、使い方を思い出した。
「こうだったかな」
イチゴクナイをアインズ目掛けて投擲する。
軌道の読みやすいイチゴクナイの投擲をアインズはモモンランスで弾き飛ばした。
その瞬間、イチゴクナイは小型のクラッカーのように爆発する。
「成程、そういう事か」
「また厄介な武器をーーー」
爆発そのものにそこまでの破壊力は無いが、投擲されると爆破する、というのはアインズにとっては鬱陶しいだろう。
ナバナは無双セイバーを左腰のホルスターに格納し、イチゴクナイを両手に持った。
「シュシュっと、な!」
イチゴクナイが放物線を描いて縦回転しながらアインズに迫る。
「ソイソイソイ」
続けてイチゴクナイを3本投擲する。
計5本のイチゴクナイがそれぞれ別の放物線を描きながらアインズに時間差で襲い掛かる。
「小賢しい!」
モモンランスを振り回して迫り来るイチゴクナイを弾き飛ばすと、爆発が起こる。
イチゴクナイが直撃しても、大したダメー
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