第2話 模擬戦闘(後編)
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させて上部からの一撃を防ぐ。
これにはアインズも驚いたが、体重と重力による位置エネルギーと魔力を筋力に変換したステータスの恩恵による渾身の一撃で鎧もろとも砕こうとしていた。
凄まじい衝撃が走り、地面に亀裂が走った。
だが、しかし......鎧そのものは無傷だった。
アインズは反対の手でもう一撃叩き込もうとすると、ナバナの頭を防御している鎧が回転し、アインズの大剣を弾いて、そのまま頭突きを与えて吹き飛ばした。
凄まじい衝撃がアインズの胴体に入り、地面が直線状に裂ける。
吹き飛ばされ、壁に叩き付けられたアインズの周辺に土煙が巻き起こる。
「(なんだ!?この痛みは......まさか物理ダメージ無効化スキルが無効化されているのか!?)」
アインズは感覚を研ぎ澄ませて自身のHPを確認した。
全体HPの4割が消失している。
一撃でこの威力は十分致命傷と言えるレベルの攻撃だ。
アインズは嫌な汗が流れている幻覚を見た。
ナバナは頭上で回転していたオレンジを鎧状に再展開させ、無双セイバーの柄と大橙丸の柄を連結させてナギナタモードにし、再度アインズとの距離を詰める。
アインズは体勢を整えて、すぐに攻撃を再開する。
ナバナの手には腰に装着されていた展開状態のオレンジロックシードが握られていた。
《ロックオン!》
オレンジロックシードを無双セイバーに存在するドライブランチに装填し、引き金を引いた。
《1、10、100、1000、10000ーーーオレンジチャージ!》
オレンジロックシードからのエネルギーが無双セイバーナギナタモードの両刃に流れ、溢れ出たエネルギーが奔流となって橙色の巨大なナギナタを生成した。
「コレで決める!」
両手を使ってナギナタを振り回し、エネルギーの刃をアインズに叩き付ける。
その巨大なナギナタの一撃はアインズの片腕で防ぐには威力が高すぎた。
筋力を魔力で向上させているのに全身に走る衝撃が凄まじく、気を抜けば大剣を吹き飛ばされそうになる。
「(YGGDRASILL内のイベントでも確実に上位に名を残せる程のパワーとスピード......戦闘支援が持つ火力じゃない)」
模擬戦とはいえ、その事実を再認識することができたアインズは凄まじい衝撃に耐えながらナバナの猛攻を凌ぎ続ける。
エネルギー波のナギナタを弾く毎に大剣が鈍い金属音を大きく響かせている。
ナバナの横薙ぎ振り払いがアインズの大剣に触れ、右手の大剣が断末魔のような鈍い音を立てて砕け散った。
剣は刃に対して縦の力には強いが、横の力には弱いーーーつまり剣に横から何度も殴打を繰り返せば、壊れるのは当然だった。
だが、そのタイミングでロックシードにも限界が訪れた。
横薙ぎの一閃がアインズの胴体に届く瞬間、
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