第2話 模擬戦闘(後編)
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でナバナの無双セイバーは刀身が折れも欠けもせず、むしろモモンソードの方が欠けて僅かに溝が出来たのか、そのまま溝を刀身が滑り、ナバナは右側の外側から跳んで大橙丸を使ってアインズの頭部に刀身を叩き付けようとする。
だが、身体の重心を低くして身体を半回転させて左手のモモンソードをナバナに向けて振るう。
寸前で、ナバナは大橙丸をモモンソードに叩き付けながら空中で一回転し、斬撃を躱した。
「(筋力は伯仲してるな......)」
ナバナの予想は正確には違う。
アインズの膨大なMPをステータス補正に割いている為、筋力が伯仲しているだけである。
ゲーム時代、魔法の発動はコンソールをタッチするだけであり、自身のHPやMPといった値はゲージ化されて視界の左端に表示された。
だが、現在は視界の端にそれらの表示は存在しない。
魔法を使用する為のコンソールも出ない。
それらがすべて、自分の感覚的に分かるようになっている。
それは相手のHPゲージ等も見れなくなっている事から特殊なスキルや魔法で把握する以外は分からない。
「(防ぎ切れないほどの速度と連続攻撃ならどうかな)」
立ち上がったナバナは再度距離を詰めて、斬撃を放つ。
ナバナの攻撃は音速を超え、防ぎ辛い角度や位置からの切り込みや切り返しが多く、弾いたり受け流す事でアインズには精一杯であり、余計な事を考えられる余裕は与えない。
「(システムの恩恵無しで反応しにくい角度から攻撃しているが......効果は薄いか)」
「(質量的にはこっちが上なのに切り結んでも刃毀れすらしないなんて......これ以上速度か威力が上がると対処できないかも)」
瞬時に判断したナバナは後方に飛んで距離を取りつつ、大橙丸を逆手に持ち変えて無双セイバーの柄部分と連結させ、無双セイバーナギナタモードに変形させようとする。
ナギナタモードは全長と通常の二倍になる為、攻撃時のリーチが変わり、取り回しなどの扱いが難しくなる一方で、総重量も二倍になる為、一撃の威力は高くなる。
「(させるか!)」
たかが模擬戦ではあったが、アインズは意外と熱中していた。
故に、距離を詰めるという行動を取った。
ナバナは無双セイバーにエネルギー弾を込めて数発発射する。
アインズはエネルギー弾のダメージを気にせずに大剣の届くまで間合いを詰め、左手の大剣を上段から振るう。
「(ここで突撃して来てからの上段兜割!?)」
「ウォオオオオ!」
アインズの雄叫びに似た声と共に大剣が振り下ろされた。
「南無三!!」
ナバナは咄嗟に【戦極ドライバー】のカッティング・ブレードを三回操作した。
《ソイヤ!オレンジスパーキング!》
展開していた鎧が頭部に再度戻り、頭を守るヘルメットのように変形
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