暁 〜小説投稿サイト〜
オーバーロード 〜もう一人の超越者〜
第2話 模擬戦闘(後編)
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
り切った。
「......変身!」
《ソイヤ!オレンジアームズ!花道、オンステージ!》
 音声の後、ナバナの頭上にあったオレンジの様な何かがナバナの頭部を覆い尽くし、その間に全身を紺色のライドウェアが覆っていく。
 そして、頭部のオレンジが四方に展開し、鎧のような形状に変化したのだった。
 最後に、果汁のようなエフェクトの衝撃波が発生し、変身が完了した。

 情報量が多過ぎてモモンガは一瞬何が起こったのか理解出来ていなかった。
 ナバナは今、まさにアーマードライダー鎧武に変身したのだった。

 ナバナは左手に握られていたオレンジの断面のような形状の片手剣、大橙丸と左腰のホルスターに装填されていた刀、無双セイバーを右手で抜刀する。
 右腰のホルスターには装着し、解錠したロックシードが他に3種類装着されている。
「(防具を纏う奇妙なアイテム......でも【インベス】の特性は確かーーー)」
「派手な演出ですね」
「自分でも驚いてますよ。でもこれで楽しくやれそうだ」
 ナバナの発言からモモンガも瞬時に鎧と武器を精製した。
「【上位魔道具精製(グレータークリエイトマジックアイテム)」
 漆黒の溝付き鎧と巨大な肉厚の大剣、モモンソード(渾身の命名)二振りを精製したモモンガもモモンソードを両手に持って剣道の二刀流のような構えを取った。
 この構えだと攻撃に対処しやすいのだと現役警察官だった【たっち・みー】は話していた。
 勿論、ゲーム時代ではただの話の小ネタとして盛り上がった程度で、システムに頼った戦闘に構えが必要になる事はなかったが、現在の状況では役に立つかもしれないと思った為、構えたまでの事だった。
 だが、構えるポーズだけでも十分ナバナに牽制できていることにアインズは気付いていなかった。
「(きっと......【たっち・みー】さんがこの場でナバナさんと対峙していたら興奮していたのかもな)」
 【たっち・みー】は無類の特撮好きだった。ナバナとも趣味が合うだろうし、なによりあのナバナの変身バンクは【たっち・みー】の琴線に触れるのだろうと思いを馳せた。

 一方でナバナはアインズの構えを見て感嘆していた。
 以前アインズと話した際、魔法使いだから剣を用いた戦闘なんてほとんど出来ないと伺っていた。
 しかし、対峙してみれば剣の構え方一つを見ても随分様になっているように見える。
「(どう見ても俺の武器だとあの大剣と張り合える気がしないな......)」

 二人の思惑が交錯する中、決闘開始のブザーが鳴り響いた。

 先に動いたのはナバナだった。
 数メートル離れた距離を一気に詰めて、無双セイバーを横薙ぎに振るう。
「(っ!......予想より動きが早い!)」
 アインズは右手の大剣を使って防ぐが、剣先の衝突
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ