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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
逢瀬-きゅうそく-
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スターは頷く。
どうやら私たちのことは耳に入っていたみたいだ。
「頼光から話は聞いてます。マスターの
吉良 幸司
(
きら こうじ
)
って言います。」
「そうか。よろしく。」
大和くんはそのまま彼と握手を交わす。
「何か問題がありそうだな。」
「ああ…なんていうかその…俺はもう立派な社会人な訳なんだけど、頼光さんがいつまでも子供扱いするというか…。」
「子供はいつまでも子供なのです!!
息子
(
マスター
)
をお守りするのは母の役目でしょう!?」
「ちょっと待ってお願いだから。」
仕方が無いので私が頼光様のフォローをする事にした。
で、この2人の問題を聞いてあげたが…。
「つまり…お前は京都守護隊に加わりたいが母はそれを許さないと。」
「これでも昔は警備会社に勤めてたんだ。戦えはしなくても最低限の護身術は叩き込んであるし見張りくらいは…」
「ダメです!!そんなの母は許しません!!」
彼は自分だけが安全に暮らしていて、周りが必死に京都の平和を守っていることに嫌気がさしていた。
皆が頑張ってるんだ。だから自分も頑張りたい。
そう思い、守護隊員に志願したもののそこで立ちはだかった大きな壁はまさかの自分のサーヴァント。
息子が危険な目に遭うのは許しませんと、頼光様が許可をおろしてくれないとか。
「でも頼光様。厳しい環境に置くことで息子さんの成長を促すっていうのも…。」
「母に鬼になれと言うのですか…!?」
丑御前
(
おに
)
ですけどね…。
「息子に怪我をさせろと!?こんな可愛い息子を…死地へ繰り出せと仰るのですか!!」
「いやいやそうじゃなくて、あなただって息子さんには強くなって欲しいでしょ?」
「いいえ。」
ずっこけそうになった。
そこは即答するのね。
「でも頼光さんは守護局の頭領なんだし、マスターの俺が何もしないのも…!」
「ではやめます!そうすれば我が子も周りの視線から解放されます!次期頭領は苦渋の決断で金時にしました!!これで宜しいですね!!」
「即決な苦渋の決断だなぁ!!」
と、食事処で繰り広げられる親子喧嘩。
最早これは私たちの手に負えるものではなく、諦めて帰ることにした。
で、お会計の際店主は言っていたけど…
「ああ、喧嘩は止めなくていいのかって?あの二人の喧嘩なんていつもの事さ。そんな日常茶飯事、
京都
(
ここ
)
に住んでる人なら誰だって知ってるよ」
とのこと。
?
「大和くんは、何を願ったの?」
「無病無事故。あとは仕事が上手くいくようにくらいだな。」
「普通…なのね。」
「それと強くなりたい。だ。」
神社にお賽銭を入れ、2人してお願いごとをする。
何を願ったかと聞けば彼は表情ひとつ変えずそう答えた。
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