第四百七十一話 【戦友】それぞれの世界の戦士達その十二
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「その時になれば」
「スサノオはグロンギ達を出してくるぜ」
バンも言った。
「いつも通りな」
「それならね」
ディアンヌも言ってきた。
「僕達のやることは一つだね」
「ここで訓練です」
エスカノールも言ってきた。
「是非汗を流しましょう」
「その為に来たのだから」
マーリンの言葉は冷静なものだった。
「そうしていきましょう」
「それでは」
「それで今回の訓練だが」
雷真は海を見つつ言った。
「船の娘達の世界だからな」
「海ですね」
あかりが応えた。
「その上での訓練ですね」
「そうだな、船に乗って戦うか」
若しくはと言うのだった。
「俺達自身が泳いでもだ」
「戦うか」
「どちらかだな」
「そうなりますね」
「前もそうしたな」
「はい、私達の世界です」
あかりはこう答えた。
「まさに」
「そうだったな」
「あの時みたいに戦いますか?」
「グロンギは陸から来たわよ」
赤城はそのあかりに少しきょとんとした感じで言ってきた。
「言わなかったかしら」
「そうだったんですか」
「ええ、だからね」
「陸地での戦いですか」
「私達も海に船の姿を出せるから」
「陸地でも戦えますか」
「やっぱり船だから海での戦いが一番得意だけれど」
それでもというのだ。
「陸地でも戦えるわ」
「それでグロンギもですね」
「陸地に出て来たのでしょうね」
「そうですか」
「というか連中泳げても」
ここで言ってきたのはホーネットだった。
「水中戦はあまり得意じゃないね」
「海蛇とかのグロンギはいても」
今度はラ=ピュセルが話した。
「それでもそうでないグロンギの方が多いですね」
「やっぱりそうよね」
「どうしても」
「だからか」
加賀も言ってきた。
「連中は陸での戦いを好むか」
「逆に貴女達からしてみれば陸上戦は戦えても」
今度はレンが言ってきた。
「やっぱり二番目ですね」
「どうしてもな」
加賀も否定しなかった。
「やはり海での戦いが一番だ」
「そうですよね」
「陸上戦は普通位だな」
不得意とまではいかないがというのだ。
「どうしてもな」
「私も泳ぐことは好きですが」
水澤葵も言ってきた。
「それとはですね」
「戦いは違うな」
「はい」
その通りだという返事だった、そして。
水澤葵はそうした話をしながら考える顔になってそのうえで加賀に対してナポレオンとノストラダムスを見つつ述べた。
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