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おっちょこちょいのかよちゃん
150 母と娘の戦い
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ットの裸体に興奮した。
「何をする!この破廉恥な者共!!」
 その時、テレーズがアントワネットの背中を剣で突き刺した。
「お母様、覚悟!」
「テレーズ・・・、この、親不孝者め・・・!!」
 アントワネットは光と化した。
「皆様、ありがとうございます・・・」
 テレーズは礼をする。
「そんな事ねえぜ。一番アンタが頑張ってたじゃねえか」
「はい・・・」
「あ、そうだ、報告せんとな」
 尾藤は通信器を取り出した。
「こちら尾藤海斗。もう一人の侵入者・アントワネットは杖の所有者達と共に倒した」
 尾藤は報告を終える。
「皆様、私も貴方達と共に戦います。宜しいでしょうか?」
「はい、もちろんOKです!ね、皆?」
 まる子の姉は周囲に確認した。
「ああ、心強いな」
「はい、こちらこそお願いします!」
 そして藤木救出班は本部区域を出る為に羽に乗る。
「杖の所有者達、そして次郎長様達、この地に連れてこられた少年を救いに向かいのですね?」
「うん、そうだよ」
 かよ子は答えた。テレーズは宝剣を上空へ向けた。青い光線が一つの方角へと放たれる。
「貴女達がこれからお探しになる藤木茂という少年はあの光線の方角の一帯にいます」
「うん、さっき長山君から温泉に入ってるって」
「はい、今はそうかもしれませんが、匿われている場所は別の場所。嘗て東洋の国の帝王達が住んでいるといわれる危険な地域です。それは雪の降り続く森林の付近に都として存在しています。味方が増えて心強いとは思いますがお気をつけて」
「ありがとう、そっちに進むよ」
「ええ、行ってらっしゃいませ!」
 藤木救出班は出発した。
「お姉ちゃん、元気でなあ!」
 友蔵は孫娘の一人に手を振る。
「う、うん・・・」
「孫想いのお爺様ですわね」
 テレーズは友蔵を賞賛していた。
「え、ええ・・・」
 さきこは苦笑した。何しろ友蔵はこの地に呼ばれた身ではなく、ただ孫が心配でたまらずに来たみであるからである。そしてテレーズは祖母から受け継がれた宝剣を見る。
(おばあ様、仇は取りました・・・)
《テレーズ、お前はよく頑張ったよ》
(・・・え?)
 テレーズは今、テレジアの声が聞こえたような気がした。これは宝剣の能力(ちから)で出されたものなのか、それとも自分の幻聴か・・・。

 別の場所ではまた平和を正義とする世界の人間が宙を舞いながら進んでいた。
「あの人達が応援に来てくださったのね・・・。援護しなければ・・・」
 その女性の名前はエレーヌと言った。懐かしさを兼ねてある人物達への援護へと向かう。
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