150 母と娘の戦い
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かよ子はまた現れた女性に驚いた。
(この女の人、味方なの・・・!?)
「貴女が杖の所有者ですね。そして次郎長の方々、私達の味方をしてくださる皆様方、私も戦います!」
「テレーズ!お主、行けるのか!?」
「はい、おばあ様が残して下さったこの宝剣があります!」
テレーズは自分の持つ剣を皆に見せた。
「それはお母様の宝剣ではないか!」
「テレーズか・・・。こんな奴らとつるむより母親の側に寝返った方が身の為だぞ」
「私は決して言いなりにはなりません!」
(テレーズ・・・、前に会った時よりも大いに変わっておる!!)
石松は驚いた。テレーズが以前よりも強気になっている事を。
「おばあ様の敵、取らせて頂きます!」
「やれるものならやってみるがよい!」
「杖の持ち主!早く杖を!」
「う、うん!」
かよ子は促されて杖を拾った。アントワネットはハープを速攻で直し、フェルセンは手を前に出す。
「貴様らに裁きを下してくれる!」
その時、さきこのエメラルドが光る。そして武装の能力を持つ者達はそれを発動させる。
「簡単にくたばると思うなよ」
フェルセンの念力のような能力が発動する。かよ子達は能力で防ごうとするも、かなり労力を使ってしまう。
「フェルセン、私も協力するわ!」
アントワネットはスピネットを出し、そして弾き始める。かよ子達の能力が無効化され、次郎長一派も気絶してしまった。
「くっ!」
かよ子はスピネットに杖を向けた。音の操る能力を再び得た。
(あのフェルセンって男の念力を解除しないと!)
かよ子はフェルセンに負けじと杖をフェルセンに向けて音波を発射する。
「頑張ってください、杖の所有者!」
テレーズは宝剣を振るう。フェルセンの念力が無効化された。そしてかよ子の杖の出す音波でフェルセンが気絶させられた。
「この愚かな娘め・・・!!」
アントワネットはスピネットでテレーズを静粛しようとした。対してテレーズの宝剣からは炎が現れ、アントワネットを襲う。しかし、アントワネットのドレスの能力でアントワネット自身は無傷だった。
「テレーズ・・・。お前、自分の母親を何だと思っている!!」
アントワネットは激怒した。そしてスピネットをもう一度弾く。
「制裁の音楽を与えるわ!」
「アントワネット!私も手伝うよ!貴様ら、私の念力で心臓を握りつぶしてくれる!」
フェルゼンが加勢する。しかし、効果が全くなかった。そしてバキッという音がした。
「な、なぜだ!?それからなぜ機械が!?」
「僕が壊したよ」
「それからアンタの攻撃は私が防がせて貰ったわ」
長山とさきこが名乗り出た。長山の眼鏡で機械は破壊され、さきこのエメラルドが光っていた。
「おお、凄いぞ、お姉ちゃ
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