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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
京都-みやこ-
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奴らの拠点は見つけ次第潰して回ってる。
まぁさっき武蔵が言ったように、俺達は運び屋としてやつらに"死"をお届けしてるってわけだ。

「なんにも。」
「…。」
「どうした。そんなにやにやして。」

仕事を終え、近くの町にいた偉い人に結果を伝える。
これでどこかで休めると思ったが、何やら武蔵がほくそ笑みながら俺を見ている。

「ううん。変わったなーって。」
「変わった?どこがだ。」
「顔つきもだいぶ凛々しくなってるじゃない?あと態度。昔はそんな喋り方じゃなかったし、それに"武蔵"なんて呼び方もしなかったなーって。」
「人は変わるものだ。誰だってそうだろ。」

変わった、と言われればそうなんだろう。
昔の俺は…弱々しいというか気弱というか、とにかくこの崩壊世界では生きられないような男だった。
でも、人というのはそう簡単に変われる生き物じゃない。
主な要因としてはやはり

「お前のおかげだよ。」
「え」
「お前がいたから変わろうと思った。お前が支えてくれたから。変われた。」
「そ、そんなこと急に…昔はそんな歯が浮くようなセリフ…言わなかったくせに!!」

恥ずかしくなったのかそっぽを向く武蔵。
ちょっかいをかけてみたくもなるがこれ以上何かしたら稽古が大変なことになるので言わないことにする。

「どこに行く?」
「1人でうどん食べてきます!ついてこないでね!!あーあ!これなら昔の方がまだ可愛げがあったかも!!」
「…そうか。俺も食うよ。」

後を追いかけ、俺も昼食を頂くことにする。
人を殺した後によくもまぁ飯が食えるな、と思われるかもしれない。
慣れた、と言えば嘘になる。
俺はまだ人を殺すことに抵抗はあるものの、それはそれとして斬り捨てることにした。
昔は悩んだが、もう今は悩まない。
悩む暇があれば強くなればいいし、悩んでいたら彼女は守れない。
考え方を変えた。それだけのこと。
立ち止まっていつまでも考えこむより、まずは前に進んで見ることにしたんだ。

「武蔵。」
「だから!!ついてこないで!!」
「財布ないだろ。」
「…。」
「おごるぞ。」
「…ま、まぁ今回は特別です。それで許してあげましょう!」


?

「京都…か。」

さて、こうして修行を積み重ね財団支部を潰して回りながら旅をし、俺達は関西あたりまでやってきた。
そこで訪れたのが京都。
ここら辺では特に栄えた町と言うが…

「大和くんは来たことあるの?」
「修学旅行で一度だけだな。」
「ふーん。そっか…。」

現代風の建物に昔の家屋が立ち並ぶ。
まるで今と平安の時代がごちゃ混ぜになったような都。それが今の京都だ。
昔の来た時とはまるで違う景色に驚きながらも、よくここまで持ち直したなと関
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