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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
覚悟-ころす-
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隊達は陣形を立て直す。
武蔵ちゃんは走り、真っ直ぐに以蔵の元へと駆けた。
「…!」
一瞬にして囲まれる俺。
以蔵との戦いで手負いではあるが、この程度なんてことない。
しかし…。
「死ねぇぇぇぇ!!!!」
「っ!!」
ナイフを手に襲いかかってきた1人を峰打ちで仕留める。
だめだ…俺はまだ甘さを捨てきれない。
「一斉にかかれ!相手は手負いだぞ!!」
「くっ…!」
蹴りを入れ、峰打ちで対抗し、殺さないよう手加減をする。
甘い。
命のやり取りに関してはドライな武蔵ちゃんが今この光景を見れば、そう言うだろう。
そうだ、甘い。ただの自己満足だ。
そして、
「まだだ…!まだだ!!」
「ここで逃したら…次は俺達なんだ!!」
諦めずに何度も襲い掛かる実働部隊達。
銃を斬られ、ナイフを折られ、どう無力化されてもその両手で俺に掴みかかる。
振りほどき、叩きつけるもすぐさま立ち上がって群がる。
しつこい…そこまでしつこくしないでくれ!!
そうしたら俺は…!!
「結果を出さないと…殺されるんだ!!」
「そうだ!!奴らの分まで俺は幸せになるんだ!!」
「…!」
こいつらは、何を言っている?
「…っ!殺される、だと?」
「ああそうだ!成果を持ち帰らず、自分の身だけで帰ってきたやつは全員殺された!!」
「俺の友達もだ!!生きて帰ってきてくれたのに…役立たずだからといって代表に殺されたんだ!」
気づけば、実働部隊達は皆涙を流し、そう話しながら必死の形相で俺に襲いかかっている。
つまりだ…。
「そう…か。」
下ろしていた切っ先を前に向ける。
そして真っ直ぐ突き、貫いたのは
「生きるために必死なんだな…お前達。」
「ああ…う。」
こちらにやってきた、実働部隊の1人。
そうだ、こいつらも生きることに必死だった。
でも…。
「俺だって…必死なんだ!!」
貫いた男を斬りあげる。
上半身が真っ二つになり、スプリンクラーのように血を撒き散らしながら、数歩歩いて倒れる。
血に濡れる服、髪。
これが人の血。そして今感じたのが肉を斬る感触。
骨すら、見事に両断した。そう、これが…人を殺すということ。
でも、殺したいから殺すわけじゃない。
生きるため、そして…
「武蔵ちゃんを守るためだ!!」
守るため、そう正当化し、俺は斬り掛かる。
「くそっ!死ねぇ!」
「お前が!!死ねぇぇぇぇーッ!!!」
ライフルを撃とうとした男に斬り掛かる。
真っ二つに斬り捨て、暴発した銃は付近にいた仲間に命中して腕が爆ぜた。
「殺す…!生きるため、守るため…俺はお前達を殺す!!」
「ひいい!!!」
完全に戦意喪失した彼らは、逃げ
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