とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
僕らの冒険 〜 分校A
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とうございます。れんげ君、洗い終わったら家庭科室に行こうか」
れんげ「了解なーん…」
なっつん「面白そうだからウチらもついていっていい?」
渚「うん、いいよ」
一行は家庭科室に向かった。
ー
ーー
ーーー
ー家庭科室ー
渚「洗ったヨモギをすり潰して…」ゴリゴリ
渚はすり鉢とすりこぎを使い、丁寧にヨモギをすり潰している。
なっちゃん「栗原先輩って本当に何でも知ってますよね」
渚「そう?ありがとう、嬉しいなあ」ポリポリ
渚は照れたように頭を?いた。
渚「ところでヨモギって案外万能でね、一般的に知られているのは止血作用だと思うんだけどその他にも浄血、発汗、利尿、安眠、抗酸化といった様々な作用があるんだ。美容やガン予防にも効果があるしアトピー性皮膚炎にも効くと言われていて、さらには食物繊維を多く含んでいるからお通じの改善も期待できるんだよ。ちなみに沖縄では風邪をひいたときにヨモギを雑炊に入れて食べるほか、韓国では産後の冷え症対策として煎じたヨモギを蒸してその蒸気を下半身に浴びる“ヨモギ蒸し”という民間療法が愛用されているんだって。これこそヨモギが古くから薬草として認められてきた証しだよねえ」ペラペラ
渚「今回は止血のためにヨモギを使うんだけど、これはヨモギに“ビタミンK”という高い止血効果を持つ成分が多く含まれているからなんだ。ヨモギ自体止血効果が強いから私が今やっているみたいに汁を患部に塗ってもいいし、ヨモギの汁を飲んだり葉っぱを患部に貼り付けるだけでも止血剤の代わりになるんだよ。ヨモギの凄いところはさっき言った以外にも色々あって例えばーーー」ペラペラ
一同(ヤベェ…話が終わらない…。)
空「わかっていただろうにのう麻生さん。栗原センパイに動植物の話をふったらどうなるか…」ヤレヤレ
空が首を振りながら言った。
なっちゃん「空!?」
葉月「梶原さん!?」
なっちゃん(え?ここで吹き出し代わりのカギ括弧使う?)ガーン
葉月(ていうか動植物の話はふってない…。)ガーン
なっちゃんと葉月は違う意味でショックを受けた。
渚「ーーーと、このぐらいでいいかな」
そうこうするうちにヨモギは完全にすり潰され、ほとんど汁だけになった。
渚「これをれんげ君の膝に塗って…と。痛くない?」ペタペタ
れんげ「痛くないん」
渚の問いにれんげが即答した。
れんげ「なんかこれ、緑色したマキロンみたいなんなー」
渚「そうだね。でもマキロンより効果があると思うよ」
渚「よし、あとはこれが乾けば止血完了だね。5分もすれば乾くんじゃな
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