第136話
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の本拠地で堂々とそんな事をするとか、度胸がいいにも程があるだろう……」
「そうだな……このままほおっておいてもヴァイスラント新生軍がその人物を拘束するだろうが……ここまで来て話を聞いた以上、俺達の手で拘束させてもらいますが……構いませんか、知事閣下。」
レーグニッツ知事の説明を聞いたマキアスとステラが考え込んでいる中呆れた表情で呟いたクロウの言葉に頷いたリィンはレーグニッツ知事に確認し
「ああ……ただ、できるだけ穏便な形で終わらせて欲しい。」
「了解しました。ステラもいいな?」
「はい。」
(しかしさっきの話、どこかで聞いたような……)
レーグニッツ知事の答えと頼みに頷いたリィンはステラに確認し、確認されたステラが頷いた後リィンはある事について考え込んだ。
「へっ、今回は俺達も手を貸すぜ、リィン。マキアスもいいだろう?」
「ああ……”彼”には聞きたいこともあるからな……」
「し、失礼します、レーグニッツ閣下……!」
そしてクロウもリィン達への協力を申し出た後マキアスに確認し、確認されたマキアスが頷いたその時レーグニッツ知事の部下が慌てた様子で部屋に入ってきてレーグニッツ知事に駆け寄った。
「どうした、何かあったのかね?」
「こ、港湾区で例の委員どのが業務を行っておりまして……!貴族家が共同所有している物資輸送船を強制徴収するとか……!」
レーグニッツ知事の問いかけに答えた部下の報告を聞いたその場にいる全員は血相を変えた。
〜港湾区〜
「それでは手分けして物資の運び出しを開始してくれたまえ。仕分けが終わり次第、各前線基地への配送を手配する。」
「了解です。」
「―――貴方は……」
青年貴族の指示に頷いた作業員たちがその場から去って作業を開始し始めたその時リィンとクロウと共にその場に駆け付けたマキアスが青年貴族に声をかけた。
「なんだい、君達は?ここは現在立ち入り禁止の筈だが。……?そちらの眼鏡の君はどこかで……」
「え……知り合いなのか、マキアス?」
「ああ……薄々予感はしていたよ。久しぶりだ、アーサーさん。……”姉さんの葬儀以来になるか。”」
青年貴族の反応を不思議に思ったリィンがマキアスに訊ねるとマキアスは頷いた後表情を引き締めて青年貴族――――――アーサーに話しかけた。
「それって確か……!」
「マキアスの従姉を手酷く裏切った元”婚約者”か……」
マキアスの言葉を聞いて心当たりを思い出したリィンとクロウは驚きの表情でアーサーを見つめた。
「……ハハ、まさかお父さんだけでなく君とも顔を合わせることになるとはね。久しぶりだ、マキアス君。内戦やトールズでの活躍は聞いている
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