第136話
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ら俺の事を……?」
苦笑しながら答えたステラの指摘を聞いたリィンは唸り声を上げた後気まずそうな表情を浮かべて訊ねた。
「訓練兵時代に”パートナー”として組んでから大体2,3ヶ月くらいしてからですかね?………一番身近にいたエリゼさんの気持ちにすら気づけませんでしたから、私の初恋を実らせるのは相当厳しいと思っていましたけど………今回の戦争で再会した時は正直複雑でしたよ?幼い頃より一番身近にいたエリゼさんとエリスさんは理解できますが、それ以外の女性達――――――私よりも後で出会った女性達と既に付き合っている所か肉体関係まで結んでいたのですから。」
「う”っ。こ、これにはブレアード迷宮よりも深い理由が………って、それよりも以前ミュゼがからかい半分で黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の中に俺に想いを寄せてくれている女性がいるかどうかを訊ねた時、フォルデ先輩達は誤魔化していたけど、もしかしてみんなステラの気持ちにも気づいていたのか……!?」
自身の疑問に対して答えた後呆れた表情で溜息を吐いたステラの指摘に再び唸り声を上げたリィンは疲れた表情で言い訳をしようとしたがすぐにある事を思い出してステラに訊ねた。
「ええ。訓練兵時代フォルデ先輩から、『一番身近にいて大切にしている妹の気持ちにも気づかない超鈍感野郎に恋するなんて、ステラは随分と難儀な恋をしちまったもんだな』と同情されましたし、エーデルガルトさん達女性陣からは遠回しな言い方で同情や応援の言葉を頂きました。フォルデ先輩を除いたディミトリさん達男性陣からは何も言われてませんが……ドゥドゥーさん達の口ぶりから察するに男性陣も気づいていたのでしょうね。――――――それとセシリア教官も当然気づいておられたと思いますよ。”神軍師”と称えられたパント卿の一番弟子にしてメンフィル帝国軍の中でも有数な参謀でもあられるのですから、人の気持ちにも聡いでしょうし。」
「……………………えっと……………………すまない!今まで君の気持ちに気づかなくて……!」
ステラの説明を聞いて気まずそうな表情で言葉を濁したリィンだったがすぐに潔く謝罪の言葉を口にした。
「別に謝罪までしなくていいです。――――――今のリィンさんの状況を考えれば、私は”失恋”した訳ではなく、それどころかチャンスはまだまだ残っている事は明白ですからね。」
「え。」
そしてステラの答えを聞いたリィンが呆けた声を出したその時
「ん……………………」
「!!!!!?????」
ステラは不意打ちでリィンと口付けをし、ステラの不意打ちの口付けにリィンは混乱した。
「フフ、今は戦争中でお互い立場もありますから、とりあえずこれだけにしておきます。――――――ですがお互い無事に戦争を乗り越えられたら、
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