第136話
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なんでもマキアスが知事閣下から近況報告を受けた時に知事閣下に確かめたい事とやらができたから、カレイジャスからオルディーネでオルディスの近郊まで来てそのまま徒歩でここに来たんだよ。」
「へ……二人だけでオルディーネを使ってオルディスに?何でまたそんなことを。別にオルディス――――――ヴァイスラント新生軍はカレイジャスのオルディスへの寄港を禁止してはいないだろう?」
クロウの説明を聞いて呆けた声を出したリィンは気を取り直してクロウに訊ねた。
「他のみんなはそれぞれ”紅き翼”に来た依頼の実行の為にカレイジャスで各地を回っているから、僕のプライベートな事情の為だけにわざわざオルディスに寄ってもらう必要は無かったから、クロウに頼んでオルディーネでオルディスに連れてきてもらったんだ。」
「俺がわざわざオルディーネでマキアスをここに連れてくる事になったのも、お前達んとこの参謀連中の暗躍のお陰でトマス教官の”メルカバ”が使えなくなっちまったせいでもあるんだがな。」
リィンの疑問にマキアスが答えた後クロウはジト目でリィンとステラを見つめながら指摘し、クロウの指摘にリィンとステラはそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「ハハ………それはともかく、リィン君。公女殿下より君が私に用事があると聞いているが、一体どんな用事なのかな?」
その様子を苦笑しながら見守っていたレーグニッツ知事はリィンに訊ねた。
「いえ、自分はクロウ同様”付き添い”のようなもので、知事閣下に用事があるのは――――――」
「―――――初めまして、レーグニッツ知事閣下。メンフィル帝国軍”灰獅子隊”所属、ステラ・ディアメル大佐と申します。本日は知事閣下に伺いたい事があった為、こうしてリィンさんと共に訊ねさせて頂きました。」
レーグニッツ知事の疑問にリィンが答えた後ステラに視線を向けると、ステラは軽く会釈をして自己紹介をした。
「な―――――”ディアメル”という事はまさか君は……!」
一方ステラの名を知ったレーグニッツ知事は驚きの表情でステラを見つめ
「はい、私は”知事閣下もよくご存じのアーサー・ディアメル兄様の妹”です。――――――最も、私は2年前に実家である”ディアメル家”とは”絶縁”してメンフィル帝国に”亡命”しましたから、”今のディアメル伯爵家とは無関係の間柄”ですが。」
「”彼”の妹が実家と絶縁してメンフィル帝国に亡命……………………マキアスは驚いていないようだが、既に彼女の事を知っていたのか?」
「ああ…………この戦争が始まってから、一時的に僕達とメンフィル帝国の”利害”が一致する目的があって、その時に僕達に協力してくれたメンフィル帝国の関係者が彼女の事について教えてくれたんだ。」
レーグニッツ
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