暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十六話 好き嫌いその三

[8]前話 [2]次話
「嫌ですね」
「阿波野君が?」
「はい、僕としましては」
「私が他の人に水着姿見せたら」
「どうにも」
「泳ぐなら水着にならないと駄目じゃない」
 もうこのことは言うまでもないと阿波野君に言いました。
「そうでしょ」
「出来れば半ズボンタイプの水着とか」
「そういう水着もあるわね」
「ワンピースとかビキニは」
 こうした水着姿はというのです。
「どうにもです」
「私水着は殆ど持ってないわよ」
「そうですか」
「ええ、高校の競泳水着は持ってるけれど」
 それでもです。
「他の水着はね」
「持っていないですか」
「ええ、そうよ」
「そうなんですね」
「だからね」
 そう言われてもです。
「それに私殆ど泳がないから」
「そうなんですか」
「泳ぐのあまり得意じゃないの」
 泳げることは泳げるにしてもです。
「それに好きじゃないから」
「そうですか、それは何よりですね」
「何よりなの」
「人前にお肌出したりとかもですね」
「そんなの恥ずかしいわよ」
 阿波野君に顔を赤くさせて言い返しました。
「絶対にね」
「無理ですよね」
「ええ、そんなことは」
 とてもです。
「私無理よ」
「だから水着も恥ずかしいですね」
「女の子同士ならいいけれど」
 お風呂についてもです、寮では大浴場に入ります、それで恥ずかしいとか言っていたらはじまらないです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ