第四百七十一話 【戦友】それぞれの世界の戦士達その五
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「下手したら」
「ブルマがずり上がってね」
「それが怖いから、ブルマって」
こういったのは葉月だった。
「困るのよね」
「というか下着ですよね」
「もうデザインが」
えりかと川島愛は葉月にも応えた。
「何であんなデザインなのか」
「半ズボンでいいのに」
「私達の学校もブルマだけれど」
「男子の視線が凄いわ」
めぐるとすみれも話した。
「体育の時間なんて」
「かなりね」
「何か私も」
たまもブルマの話に入ってきた。
「いつも見られるから」
「それで雫芽さん、よかったら」
茂夫はまたさりなに言った、表情は全くない。
「ブルマでなくてジャージで」
「だからあんたぶしつけ過ぎるんだよ」
さりなは茂夫に怒って言い返した。
「率直に言い過ぎだろ」
「そうだよ兄さん、雫芽さんも困るよ」
ここで律が言ってきた。
「穏やかに言わないとね」
「じゃあどう言うんだよ」
「はい、雫芽さんブルマなおした方が」
「それ一緒だろ、もっと言い方あるだろ」
さりなは律にも怒った。
「ブルマでもな」
「じゃあ下着は白」
「それ本当に言ったら蹴飛ばすからな」
さりなの言葉は本気だった。
「絶対に言うなよ」
「けれどいつも白だよね、雫芽さん」
「そうだね」
今度は兄弟で話した。
「本当にいつもね」
「意外と少女趣味っていうか」
「清潔感あるよね」
「そうだね」
「二人共覚悟はいいな」
さりなは怒ってヨーヨーを出した。
「今から叩きのめしてやるよ」
「まあ落ち着いてね、二人も言い方はちゃんと考えて」
彩が双方の間に入って述べた。
「それでいいでしょ」
「まあお前がそう言うならな」
さりなも彩に言われて矛を収めた。
「仕方ねえな」
「そういうことでね」
「ええ、けれどブルマだと」
彩もさりなと同じ学校なので思った。
「本当にはみ出るから」
「だからジャージにしておけと茂夫君も言っただろう」
要は妹に落ち着いた声で言った。
「訓練中足もはねた小石や接触から守れていい」
「そうなの」
「だからジャージにしておけ」
茂夫の言う通りにというのだ。
「訓練中はな、そもそも学校の授業でもないのにブルマはいいだろう」
「だって暑い時は」
「暑くても手足は守っておけ」
訓練中の負傷からというのだ。
「それが大事だ」
「そうなの」
「そうだ、だからだ」
それ故にというのだ。
「これからはジャージだ」
「暑くてもなの」
「暑いなら生地の薄いジャージだ」
それを穿けばいいというのだ。
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