第四百七十一話 【戦友】それぞれの世界の戦士達その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ドラゴンの国と」
「しかし思うことは」
「何か日本って色々ある国なんだな」
こう言ったのは才人だった。
「沢山の世界を巡ってみてわかったよ」
「その日本は私ですが」
他ならぬ日本も言ってきた。
「確かに重桜は私を強く思わせますね」
「それならだ」
長門が言ってきた。
「話がしやすいな」
「そうですね」
日本は長門に微笑んで応えた。
「それではまずは」
「お互いに理解するか」
「その様にしていきましょう」
「あんたもう反省してるんでしょ?」
プリンツ=オイゲンはネルヴァの背中をパンパンと叩きながら話した。
「ならもうね」
「いいの?」
「そうよ、反省したことは忘れないで」
そしてというのだ。
「もう二度としない」
「そうすることが大事なのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「今は胸を張って」
「そうしてなの」
「やっていけばいいのよ」
「確かにいじめは悪いことだけれど」
お茶子もネルヴァに言う。
「プリンツ=オイゲンさんの言う様にね」
「胸を張ればいいのね」
「私もそう思うわ」
「あの、私は本当にいいから」
メリダ本人もネルヴァに言った。
「今はお友達でしょ」
「え、ええ」
「だからね」
「そうだといいけれど」
「大体昔のことをあれこれ言っても仕方ない」
ゲルドも言った。
「過去で心を痛めないことだ」
「貴方もそう言ってくれるのね」
「実際にそう思うからな、今の貴殿は立派だ」
ゲルドはネルヴァにこうも言った。
「だからそのまま進むことだ」
「っていうか俺なんかもっと色々ありますよ」
智樹は二頭身で腕を組んで語った。
「さっきも高雄さんのスカートの中を覗こうとしたら睨まれました」
「そんなもの見るな」
高雄が厳しく言ってきた。
「君はいつもあんなことをしているのか」
「はい、しています」
智樹は腕を組んだまま毅然として答えた。
「そしていつも袋にされています」
「こいつのそうしたところはある意味立派だけれどな」
フエルトもそこは認めた。
「尊敬は出来ないな」
「私の脚もよく見るから」
つばさも困った顔である。
「桜井君については」
「それで毎日そはらや会長から死ぬ様なお仕置き受けています」
智樹はネルヴァにあらためて力説した、今度は左手を拳にしている。
「それでもこうして生きていますから」
「いいのね」
「間違いをしない人間なんていないですから」
それでというのだ。
「ネルヴァさんも前を向いて下さい」
「煩悩は強く感じるが見事だ」
アークロイヤルは智樹の言葉をここまで聞いて述べた。
「君もまた人間だな」
「むしろ智樹程人間らしい人間もいないな」
「そうだよね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ