第三章
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「調子がいいの」
「そうなの」
「ちゃんとお勉強してるのね」
「それがはかどってなのね」
「それで成績いいのね」
クラスメイト達は納得した、そして。
志穂はテストだけでなく通信簿でもいい点を取り続けた、それで中学に入る時は学年でもトップクラスでそのままだった。
中学三年を過ごし県内一の進学校にも入学をしてそこでもいい成績を出した、父はその娘を見て言った。
「家で毎日ミーちゃんと遊んでいるだけなのにな」
「それがね」
母も言った。
「いいみたいね」
「ミーちゃんと遊んでストレス解消してか」
「あの娘の場合頭もすっきりして気疲れもなくなってね」
そうしてというのだ。
「それでね」
「勉強を毎日する様になってか」
「それがはかどってね」
「勉強する時間も長くてな」
「それでよ」
その結果というのだ。
「成績が上がってね」
「トップクラスのままなんだな」
「ええ、あの娘はミーちゃんに癒されて」
そうしてというのだ。
「それでなのよ」
「勉強が出来る様になったんだな」
「アニマルヒーリングっていうけれど」
「実際僕達もミーちゃんに癒されてるな」
「あの娘はそれが特に強くて」
それでというのだ。
「成績もよくなったのよ」
「そうか、本当にミーちゃん様々だな」
「そうね、一家特に志穂の妹それに癒しになってくれて」
「あの娘の成績をよくしてくれたんだからな」
「本当にミーちゃん様々よ」
母は笑顔で言った、志穂はそれからもいい成績であり県内の国立大学に進みそこで後に教授までになった。
ミーちゃんは二十歳で天寿を全うした、だが志穂は彼女と別れてからも猫と一緒でそれは結婚して息子が生まれてからもだった。
一生猫と共にいた、そして猫がいてこそ自分があるといつも言っていた。猫がいなくて自分の一生はないと。
先生は猫 完
2021・8・23
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