149 作動しなかった機械
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
者を呼び寄せる効果があるの。ああ、来て!フェルセン!!」
その時、別の人間が現れた。
かよ子の通う小学校。たまえは隣にいる親友がいなくて寂しがっていた。
(まるちゃんとまた会えないなんて・・・。まるちゃん、早く戻ってきて・・・!!)
たまえは寂しさで少し涙ぐんでいた。
「たまちゃん」
とし子がたまえを呼ぶ。
「まるちゃんもかよちゃんも戻って来られるか心配だね」
「とし子ちゃん、うん、私も凄く心配だよ・・・」
たまえは思い出した。あの異世界では夏休みに出会い、今月にも清水に訪れた安藤りえという女子も赴いている事を。さらには冬田や長山、大野に杉山、ブー太郎もいる。皆無事で戻ってくる事を祈る事しか今のたまえやとし子にはできなかった。その一方、笹山はこの日も藤木が早く戻ってくる事を願っていた。
(お姉さんも大丈夫かしら・・・?)
笹山の近所に住む女子高生も異世界の戦いに向かっている事を考えるとどうしても心配でたまらなかった。
フローレンスとイマヌエルが本部に戻って来た。
「イマヌエル、そちらこそお疲れ様です」
「ああ、先代の所有者達は今あの地図のある部屋にいるんだよね?」
「はい、参りましょう」
二人は地図のある場所に戻る。
「只今戻りました。今どのような状況でしょうか?」
「今、アントワネットとかいう所にまた新しい敵が現れたわ!」
かよ子の母が報告する。
「なんですって!?」
フローレンスが驚いた。
(テレーズ、間に合ってくれ・・・!!)
イマヌエルはアントワネットの娘の到着を祈った。
アントワネットは生前から愛していた男・フェルセンを召喚した。
「フェルセン、ありがとう、来てくれて!」
「ああ、愛しきアントワネット。大丈夫かい?」
「チッ、一人でも厄介だってのに助けが来やがって!」
椎名は面倒臭い事になったと思った。
「この下衆共が!我が愛しきアントワネットを!」
フェルセンが周囲を見る。そしてかよ子に向けた。
「あの子が持っている杖はもしかして・・・?」
「ええ、そうよ、最強の杖よ!」
「じゃあ、レーニン様に渡されたあの杖は偽物って訳か!」
フェルセンはかよ子の元へ向かう。
「さあ、貰おうか!」
「嫌だ!」
かよ子は防御特化の武装の能力を発動した。しかし、フェルセンにはなぜか効かない。
「山田、この男も機械を持っている!きっと攻撃の武装の能力で打ち消したんだ!」
「そ、そうか!」
しかし、かよ子にはなす術がない。
「君、俺の刀に杖を向けろ!」
警官の関根が促す。
「うん!」
「させるか!」
フェルセンがかよ子の腕を弾く。杖がかよ子の手から離れた。
「これで・・・」
フェルセンが杖に手を伸ばす。しか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ