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おっちょこちょいのかよちゃん
149 作動しなかった機械
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体・・・?」
「お、お姉ちゃん!?どうしてここにおるんじゃ!?」
「話は後よ!あの女を倒さないと!」
「あ、そうだった!!」
 かよ子は自身がアントワネットの道具で気絶させられた事を思い出した。
「子供とて許さぬぞ!」
 アントワネットは木の箪笥(たんす)をいきなり出現させた。皆を吸い込もうとする。そして赤軍から貰た機械で攻撃力を高めて消失を試みた。
「てめえ!」
 尾藤はボールを蹴った。
「無駄だ!この道具で跳ね返されるだけ・・・」
 しかし、道具は作動しなかった。箪笥は尾藤のボールで粉々に粉砕された。
「な、なぜだ!?なぜ道具が作動しない!」
 そしてブー太郎の水の石が発動し、水圧を出す。のり子のキャロラインも念力を行使する。まる子も炎の石で火炎放射を、大野もまた草の石で木の葉の手裏剣を、椎名も激流を出し、関根も刀を振りかざす。さきこの七つの宝石全てが光り出す。長山も神通力の眼鏡を使用し、尾藤もボールを蹴る。
(今度こそ・・・!!)
 アントワネットは道具の作動を試みる。今度は皆の攻撃は道具で防御された。
「今度は言う事を聞いたみたいね」
「ならば拙者と戦うか!?」
 また別の声が聞こえた。
「い、石松・・・?いや、沢山いる・・・」
 侠客の集団が現れた。
「お前はいつかのサルども!」
「アントワネットとやら。お主はまた荒らしに来おったのか!」
「違うわ。娘を連れて来たのよ」
「軽率な。貴様の娘が簡単に応じると思っておるのか!」
「嫌でも連れて行くわ」
「それでも貴様らの世界の者共は荒らしておる事に間違いはなかろう!この次郎長が成敗させてくれる!」
「できるかしら?このドレスは硬いのよ!」
「某の刀もお主に負けぬくらいに鍛え上げておる!全員かかれ!」
「おう!」
 全員アントワネットに攻めにかかる。しかし、次々と跳ね返された。
「皆!」
「大丈夫だ!心配するでない!」
(そうだ、私もあの刀を・・・!!)
 かよ子は杖を小政の刀に向けた。杖を剣に変化させた。
「いけえ!」
「あら、貴女が来てくれるのね」
(あの機械を剣で壊せば!)
 かよ子は決死の懸けで機械の破壊を試みた。
「馬鹿ね。私はこの道具で守られるのよ!何度言っても解らないの!?」
 アントワネットは機械で自分も機械そのものも守られるを信じていた。しかし、機械はまた作動しなかった。アントワネットのドレスは破られなかったが、中にしまっていた機械は破壊された。
「何ですって!?どうして言う事を聞いてくれないの!?」
 アントワネットは頭に血が昇り、薔薇の香水を出した。
「同じものをもっとったんか?」
「いいえ、さっきとは別の香水よ!」
 アントワネットは自分に香水を降りかけた。
「この香水は私への愛を注いでくれる
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