149 作動しなかった機械
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清水次郎長一派のいる屋敷。その場に森の石松はいた。
(あの者達、既にこの世界に来ている筈であるが・・・)
その時、戸を叩く音がした。
「はい」
お蝶が応対する。
「皆様、お元気でしょうか?」
「あ、あんたは!!」
お蝶が飛び込むように戻って来た。
「皆、フローレンスが来たよ!」
「なぬ!?」
一同は玄関に現れた。
「フローレンス、どうかしたのか!?」
「前の世界の人々を昨日から招集させ戦いに参加させておりますが、その中で今杖の所有者達はアントワネットと戦っております」
「杖の所有者がアントワネットと戦っていると!?」
次郎長はアントワネットとは交戦した経験があったので名を忘れる事はなかった。
「貴方達には杖の所有者達の支援をお願い致します。さらに戦争主義の世界の地の何処かに藤木茂君といいます少年がおり、杖の所有者達にその仕事をお任せしております。彼女らとの同行をお願いできますでしょうか?」
「畏まった。行くぞ、皆の者!」
「おう!」
石松や大政、小政など子分達は異議を全く唱えずに次郎長について行った。
気絶した杖の所有者達で組成される藤木救出班にまる子の姉、長山、そして尾藤が援護に現れた。
「あんたね、敵ってのは!」
さきこは威嚇する。
「・・・ん?」
長山はアントワネットを神通力の眼鏡で透視した。
「赤軍から貰った機械を三つ持っているな!」
「ふん、それが分かったところでどうするというのかしら?」
アントワネットは菫の香水を出した。
「貴方達全員、浄化させて貰うわよ!」
「させるか!」
尾藤はボールを蹴った。香水の破壊を試みる。しかし、そのまま跳ね返された。
「ち、あの機械か!」
「ならあの機械を!」
長山は念力でアントワネットが仕組む機械を破壊する。しかし、効果がない。
「機械の破壊を別の機械で守っているのか!」
「贅沢な事しとんな!」
「とっとと消えなさい!」
アントワネットが香水で三人を抹殺しようとする。その時、さきこの持つ宝石の一つ、琥珀が光りだす。さきこがアントワネットの香水の能力をそのまま発した。
「無駄よ!この道具があれば・・・」
しかし、香水は破壊された。ただ幸運だったのはアントワネットのドレスの能力でアントワネット自身は浄化されなかった事である。
(道具が作動しなかっただと・・・!?)
「ちょっと私、妹達の方を見ていくわ!」
さきこは紫水晶の能力によって心を落ち着かせる事ができた為に、心に余裕が持てた。
「皆、しっかりして!」
しかし、皆は気絶している。
(はっ、そうだわ。このエメラルドで・・・!!)
さきこのエメラルドが光り出した。かよ子達が起きる。
「はっ、私達は一
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