第六百二十六話 皇室と茶道その十一
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「本当に」
「そのこともわかったよ」
「茶道の歴史もね」
「何かとね」
「ええ、しかしね」
「しかし?」
「飲み終わると」
その後はというと。
「すっきりしてるね」
「喉もそうでね」
「頭も」
こちらもというのだ。
「随分とね」
「すっきりしているわね」
「これがね」
「お抹茶ね」
「飲んだ後はすっきりするんだ」
「喉も頭も」
「目も冴えて」
そうもなってというのだ。
「また頑張れるんだ」
「それがお茶ね」
「これがコーヒーだと」
彰子はこの飲みものの話をした、抹茶と同じでこの飲みものにもカフェインが含まれていて覚醒作用がある。
「胃に負担がかかるのよね」
「コーヒーはそこが問題なんだよね」
「そうなのよね」
スターリングも蝉玉も言ってきた。
「確かに飲むと目が冴えるけれど」
「胃に負担がかかるんだよ」
「だから飲み過ぎると」
「胃が荒れるのよね」
「けれどお茶は」
菅は二人にも応えた。
「胃に負担はね」
「かからないんだよね」
「そのこともいいことね」
「むしろビタミンも含まれているから」
それでというのだ。
「だからね」
「余計にいいね」
「身体にも」
「よくお茶は身体にいいというけれど」
「その意味でもなのよね」
「それでモンゴルでも飲んでいるよ」
茶道をしている時に名前が出たこの国でもというのだ。
「あそこは今でも遊牧している人が多くて」
「ナンもそうだしね」
「あの娘ゲルで暮らしてるから」
住む家を定めないでだ。
「遊牧というとね」
「そうなるね」
「遊牧をしていると」
菅はさらに言った。
「羊のお肉やミルクはあるけれど」
「畑がないから」
「お野菜は手に入らないわね」
「果物もね」
「それじゃあビタミンが不安になるわね」
「血や内臓をそのまま飲んだり食べたりしてね」
そうしてというのだ。
「摂取しているけれど」
「お茶も飲んで」
「そうして摂ってるのね」
「だからモンゴルでは」
この国ではというのだ。
「お茶を飲んでるんだよ」
「ビタミン摂取の意味でも」
「そういうことなのね」
「ナンもよく飲んでるよね」
クラスのモンゴル人である彼女もというのだ。
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