第六百二十六話 皇室と茶道その九
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「同じ連合の国なのに」
「エウロパに向かわないで」
「日本に向かうなんて」
「あの国もエウロパは嫌いであることは事実です」
このことはというのだ。
「やはり」
「連合の一国なので」
「ですが」
「越えられない壁があってですね」
「日本が嫌いです」
そうなっているというのだ。
「あの国は」
「そういうことですね」
「困ったことに」
「それで茶道も」
七海は持っている碗の中のお茶を見つつ言った。
「そんなことをですね」
「言っています」
「起源がどうとか」
「千利休さんが韓国人とも」
「違いますよね」
「当然です」
部員の今の返事には少しだが怒気が含まれていた。
「そんなことはです」
「有り得ないですね」
「間違っても」
断言であった。
「そんなことは」
「そうですよね」
「それがです」
「韓国ではですか」
「そう言っていて」
それでというのだ。
「茶道もです」
「開いた利休さんがあちらの人で」
「起源がそうとです」
韓国起源でというのだ。
「主張しています」
「滅茶苦茶ですね」
「全くです」
やはり返事には怒気があった。
「それを普通に言いますから」
「それも国全体で」
「迷惑です」
「日本人としては」
「その対抗意識を全てエウロパに向けるか」
若しくはというのだ。
「真っ当に努力する方向に向ければ」
「韓国は凄いことになっていますね」
「そう思います」
「起源なんてどうでもいいんじゃないですか?」
スターリングはお茶の残りを飲みつつ言った。
「正直言って」
「そう思いますね」
「はい、起源が何処にあっても」
それぞれのことがというのだ。
「別に今どうなるかとか」
「関係ないですね」
「ですから」
それでというのだ。
「別にです」
「まさにその通りですが」
「韓国はですね」
「そうは考えないで」
「この茶道にしてもそうで」
「他のこともです」
日本のもので連合全体でメジャーになっていてそうして日本の名声を高めている様なものはというのだ。
「韓国起源とです」
「言うんですね」
「そうなのです」
「それなら」
スターリングはさらに言った。
「自分達で生み出せば」
「いいですね」
「そう思うんですが」
「ないなら生み出せ」
スターリングはこの言葉も出した。
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