新しい敵の話
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。」
机から身を乗り出し、慌てた様子で友作くんが聞く。
対照的に落ち着き払ったお栄ちゃんは少し悩み、一つ一つ答えていく。
「"らいだあ"…"せいばあ"…後は"るうらあ"なんていたか?」
「なんだって…!?」
それが本当だとすれば、あちら側には四騎のサーヴァントがいることになる。
いちばん不安なのが、それらが何のために集まっているのか、そして僕らから見て敵なのかどうかだ。
「見た目は…覚えているか?」
「夜だったしナ…薄暗くてあんまりよく見えなかった。」
「…。」
正体、そして真名は分からない。
しかし僕ら以外にも四騎のサーヴァントがいることは分かった。
これだけでもかなり有益な情報だ。
「…!そうだ!暮馬くん!」
ここで僕は、今朝の話のことを思い出した。
「え、どうした?」
「朝の話!鬼武蔵のこと!まだ続きだったよね!?」
僕にそう言われ、ハッとする暮馬くん。
そして友作くんは「鬼武蔵…まさか。」と呟く。
「暮馬…鬼武蔵というと…」
「ああ、漫画持ってたから分かるんだけどさ…でもそいつ、まだFGOに実装されてねぇよなぁって思って。」
漫画…?
「分かっちゃったんだ、俺。あの時葛城と北斎が遭遇したバーサーカー、本来なら有り得ないハズのサーヴァント、
それは…」
「それは…?」
暮馬くんが口を開く。
そしてバーサーカー、鬼武蔵の真名が明かされようとしたその時…
「おう、ここに居やがったか。」
「…っ!!」
誰かの、声。
分かる。覚えている。
僕はこの前、こいつの声を聞いた。
あの時は鎧越しでくぐもっていて分かりずらかったけど、今聞こえたのは確かにそ!と同じもの。
僕とお栄ちゃんは反射的に椅子から立ち上がり、身構えて振り返る。
そこには
「よう。オレがお探しの鬼武蔵だ。」
「マジ…かよ…!」
赤い髪の大男が立っていた。
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