新しい敵の話
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た。」
何も言わなくても、そのメンバーがいるだけで分かる。
こうして集まるのは桐生の事件以来だ。
そして当然話す内容は、決まってる。
「お前を襲ったバーサーカーの件についてだ。」
場所は変わり近くのショッピングモール。
そこのフードコートで僕達は集まって臨時会議を開いていた。
「前のアヴェンジャーに関してはお前や暮馬、その他クラスメイトに対する私怨が動機であったが…。」
「分からない。あのバーサーカーも、僕を殺せって命じられたって言ってたから。」
確かにあの時バーサーカー、鬼武蔵は言った。
マスターの命令だ、ぶっ殺されてくれと。
「それじゃあ今回はキミ個人に対する私怨という訳かな?というよりなんなんだキミは、もしかしてよく面倒事に巻き込まれるタイプかい?」
「えへへ…不幸体質なのは、自覚あるんですけど…。」
キルケーの言葉に苦笑いで返す。
「ともかくだ。このままじゃ葛城の生命が危ない。アヴェンジャーの時と同じようにまたバーサーカーを倒すことが最優先で…」
「いや、その必要はねぇヨ。」
「この声…!」
テーブルを囲っていたみんなが一斉に振り返る。
そこには
「お栄ちゃん!」
「妙に帰りが遅いもんでナ。気になって探しに来てみりゃおれ抜きで何してんだい。」
そういい、お栄ちゃんは別のテーブルから椅子を持ってきて、僕の隣に座った。
ただ少し近過ぎる。
「だってキミは面倒くさがるだろう。」
「まぁそうだナ。それに、マイが殺られる心配はもうねぇって。」
と、自信満々に言い張るお栄ちゃん。
一体どこにそんな保証があるんだろうか。
「北斎、それはどういう意味だ。」
「意味も何も、そう約束した。」
「…え?」
「マイが倒れたあとばあさあかあのお仲間さんが来てナ。もう勝手なことはさせないって約束してもらったヨ。」
「えぇ!?」
全員が、驚愕した。
「あれ?言ってなかったかい?」
「言ってないよ!!さてはキミ報連相知らないな!?」
「そのような重大事項はすぐに報告してもらわないと困ります!!というより、あなたが敵の仲間と会ったことすら今知りました!!」
「そんくらいでぎゃあぎゃあ騒ぐな。」
サーヴァント二名からバッシングを受けるも、耳をほじって何処吹く風のお栄ちゃん。
友作くんと暮馬くんも唖然としてるし、何より僕が一番びっくりしてる。
「マイも、あっちのらいだあとかいうさあばんとに運んでもらったんだ。優しい女騎士だったナ。」
「どうして言ってくれなかったのぉ!?」
うん。知らないサーヴァントにおぶってもらったのも今初めて知ったよ。
「覚えていないのか北斎、他には何がいた?ライダーの他には!?」
「うーん…そうだナァ…
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