新しい敵の話
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言い方からすると、鬼武蔵は違うのだろうか?
「お前と北斎が会ったのが本当に人間無骨を持った"鬼武蔵"なら、その法則から外れることになる。」
「どうして?」
「どうしても何も、鬼武蔵ってのはだな…。」
話を続けようとする暮馬くん。
しかしここで、思わぬ邪魔が入った。
「かっ、狩井ィィィィィ!!!!!」
「!?」
もはや咆哮に誓い声で苗字を呼ばれ、ビビりながら振り向く暮馬くん。
その後ろにいたのは
「なっ、なんだその子!?なんだその隣にいる巴御前みたいなめっちゃ綺麗な人ォ!」
「タクヤくんだ…。」
暮馬くんを叫びながら指さすのは友達のタクヤくん。
後ろからは平野くんと友作くんも来ていた。
「暮馬さん…もし彼は敵…!?」
「違うよ巴さん。俺の友達だからさ!」
思わず身構える巴御前。
タクヤくんは有り得ないスピードで接近すると、暮馬くんに詰め寄った。
「お前…誰だよこの子!」
「いや…巴さんって言って」
「なにィ!?お前いつからこんな推し鯖にそっくりで名前も一緒な彼女連れ歩いとんじゃくされボケがぁえぇこのおんどりゃァ!!」
「タクヤくん…落ち着こうよ。」
どうやらタクヤくん、暮馬くんが巴御前のような人(本人)を連れていることが非常に許せない様子。
うん…彼女欲しい欲しいって前々から言ってたもんね。
「これが落ち着けるかよォ!友達になったばっかの奴が彼女連れてんだ!なんか裏切られた気分だぜ!!」
「いえ…巴は暮馬さんとはそういった関係ではなく…ただ居候させてもらっている身であり…!」
「居候…つまり同棲だとォォォオォォオ!!??」
なんとか誤解を解くべく、説明をした巴御前だけどその結果は火に油を注いでしまった。
「許さねえ!許さねぇぞ暮馬ァ!!」
「ほら落ち着いてよ!遅れちゃうから!」
結局、僕ら3人がかりで暴走するタクヤくんをおさえ、暮馬くんと巴御前には先に行ってもらう事にした。
こんなにブチギレてるんだもん。僕らも言えないよね。
実は僕と友作くんも、家に自分の推し鯖がいるんですって。
?
それから授業をこなし、友達を他愛ない話をしながら盛り上がったり、まぁいつもの学校生活を送って下校することになる。
暮馬くんは別のクラスなんだけど、転入生としてやってきた巴御前の対応に追われてそれはそれはもう忙しい1日だったとか。
それは当然だ。
だっていきなりクラスに銀髪の美人さんが来て、それが暮馬くんと同棲してるって言うんだから。
さて、その下校した時のことだ。
「葛城。」
駅前でタクヤくんと平野くんと別れ、僕も自宅帰ろうとした時、友作くんが声をかけてきた。
後ろには暮馬くんに巴御前、キルケーもいる。
「うん。分かっ
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