新しい敵の話
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にマイのアレはとにかくデカくてナァ…。」
止める。
こんな朝っぱらから玄関の前でそんな話しないで欲しい。
お隣さんに聞かれちゃったらどうするんだ。
「行きましょう!暮馬さん!このままでは学校に遅れてしまいます!!」
「え、あーうん。じゃあ葛城、早く行こうぜ。」
準備は出来ているので鞄を持ってすぐに出かける。
ちなみにお栄ちゃんなのだが、学校に行くということはしないと言っていた。
何時間も座って訳の分からない座学を紙に写して書くんなら、絵の一枚でも描いていた方がずっと有意義だと言っていたからだ。
「そういや葛城。」
「ん、なに?」
そして登校中の最中、暮馬くんが話しかけてきた。
「お前が会ったサーヴァントって、どんなんだった?」
「えーと…鎧みたいなの着てて…槍持ってたよ。」
割と前の出来事だけれど、そいつの事は鮮明に覚えている。
けど見つかる限りの特徴といえば、それくらいだ。
「んー…それだけだとわっかんねぇなぁ。他になんかない?」
「どうして?」
「いや、それで真名とかの手がかりになんないかなーって。真名が分かれば、次の戦いとかでグッと有利になるじゃん?」
多くの場合、サーヴァントの真名が割れてしまえばそいつの弱点も判明してしまう。こちらからすればそれは倒すための足がかりとなる為、真名はそれほど大事なもの。
だから聖杯戦争ではサーヴァントを主にクラスで呼ぶのだ。
「クラスはバーサーカーってお栄ちゃんが見抜いたけど…。」
「バーサーカーで槍持ってるやつ…そんなんいたか?」
ここで、僕はあることを思い出した。
「そうだ!名前じゃないけど鬼武蔵って異名を持ってるって言ってた!」
「鬼…武蔵?」
暮馬くんの表情が変わる。
「なぁ葛城、」
「?」
「そいつの持ってる槍…名前あったか?」
「うん。なんて言ってたっけ…確か『人間無骨』って…。」
「人間無骨…でもそれ…おかしいな…。」
疑問を口にする暮馬くん。
一応僕だって、そいつの真名について少しは考えた。
本人は自分を鬼武蔵と呼んだ。それからして彼の真名は"宮本武蔵"なのではないかと考えたがそもそも宮本武蔵は槍なんて持たないし、鎧も着てない。FGOにて実装された宮本武蔵はまず"女"だ。
鎧から聞こえたあの雄叫びは、まさしく男の声だ。
「俺さ、とある仮説立ててたんだ。」
「仮説?」
「ああ、葛城の北斎、友作のキルケー。俺の巴さんに桐生の召喚したへシアン・ロボ。」
と、暮馬くんは僕らの所持するサーヴァントを挙げていく。
「うん。」
「どれもFGOに登場するサーヴァントだし。だからこれからやってくるだろう奴らも、そういうもんだと思ってた。」
「思ってた…?」
その
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