新しい敵の話
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「じゃ、よろしくゥ!パパッと終わらしちゃってね。俺は俺で何かと忙しいから!」
そう言い、会長は「じゃあ今日の生徒会はお開きということで、かいさーん!」と柏手を打ち、立ち上がって教室を出て行った。
「はぁ…相変わらず自由と言うか勝手と言うか…。」
「仕方ないよ。神乃は昔からあんなやつだから。」
二人になった彼らは溜息をつきながらそう呟く。
夕日も薄暗くなりつつあり、空は既に橙と群青の交わった黄昏色をしている。
「こういった日常を過ごせるのは…あと何日でしょうか。」
「それまでに…悪戯好きな神様を何とかしないとね…。」
薄暗くなった教室にて、その2人はそう言葉を交わし、決意を固めるのであった。
?
「葛城ー!元気かー!」
朝。
腕の調子も良くなり、制服に着替えて朝ごはんを済ませた頃、ピンポーンというチャイムの音と暮馬くんの声が聞こえた。
「おまたせ。」
「お、もう今日から学校行けんの?」
「うん。もう腕は問題ないし…って暮馬くん?」
暮馬くんはこうして僕の家に寄り、安否確認をするようになった。
というのは建前で、折角出来た友達だからこうして学生らしく、一緒に登校したいらしい。
それといつもは暮馬くん一人なのだけれど
「おはようございます。葛城さん。」
「巴…御前。」
彼の隣にはサーヴァントである巴御前がいた。
しかもうちの高校の制服を着用してだ。
「母さんが学校くらいは行かせてやった方がいいって言ってさ。そんで手続きしてくれたわけ。それに…」
「先日の襲撃の件…やはり暮馬さんも襲われる可能性があるのでこうして巴が常についていた方がよろしいかと…!」
「って感じでさ。言って聞かないんだよ。」
別に学校くらいは大丈夫だよ、という暮馬くんだが巴御前はそうはいかないらしくやはりマスターをお守りするのはサーヴァントの役目なればと、難しい事を話していた。
「お、巴御前じゃないかい。」
玄関で話をしていたら、お栄ちゃんもやってきた。
「なっ…なんですかその格好は!?」
「ああ、昨日からぶっ通しでヤってたもんでな。着替えるのもめんどくせぇからこれだけ着てる。」
僕の大きめのTシャツだけを着て、
「や、やって…た?」
「なんだその反応。まさかお前さんヤってねぇのかい?魔力供給。」
「葛城…お前…。」
暮馬くんが呆れたような嫉妬しているような目で見てくる。
だってしょうがないじゃないか。毎晩毎晩襲われるんだから。
「分かんねぇかい?せっくすだヨ。」
「言い換えなくとも分かっております!!だ、第一!あまりそういうものはみだりにするべきでは無いと私は…!いいですか!殿方との肌の重ね合いというものは…!」
「気持ちいいぞ。特
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