第13話 モテ期は不幸と共にやってくる
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てますの!斗詩さん、屋敷に戻って医者を連れてきなさい!」
あのーーー、袁紹さん。
文醜のことを忘れていないですか。
自分を庇って怪我をした文醜を忘れるのは酷いと思いました。
でも、袁紹ですからね・・・。
「は、はい、麗羽様畏まりました!あの、文ちゃんをお願いしますね!」
顔良は文醜が心配の様でしたが、いずれにせよ医者が必要だと思ったのか、食堂を足早に去っていた。
「あれ、猪々子さんそこでどうしてますの?ああ、足を挫いてらしたのよね・・・」
袁紹はバツが悪そうな顔をしていました。
「姫ー、アタイのことを忘れるなんて・・・。酷いよ」
文醜は呟いて、俯いていました。
「い、猪々子さん。忘れていたわけではないのですのよ。オーホホホ」
袁紹は文醜を忘れていたことを誤摩化そうとしていました。
なんてことですの。
彼の前で、恥をかいてしまいましたわ。
猪々子さんも、猪々子さんさんですわ。
もう少しを気を使ってくれてもよろしいじゃありませんのっ!
「おい、正宗、お前も気の利かぬ奴じゃな。そこの怪我したお嬢さんを介抱してやらんか!お嬢さんも、そこで立ったままなのもなんじゃ。空いている席に座わるとよい」
なんですのこの老人は、私に気安く声を掛けないでいただきたいですわ。
まあ、立ってるのも疲れますので、言う通りに空いている席に座って差し上げますわ。
あれ、さっき気になることを聞きましたわ!
確か、この老人は彼のことを真名らしきもので呼びましたわね。
このお方は彼のお爺々様ということですわねっ!
オーホホホホ、これはきっと運命なのですわっ!
それより猪々子さん、家臣なのにどういうことですの!
彼に怪我の介抱をして貰った上、お姫様だっこされて、羨ましすぎます!
私もしてもらいたいですわ・・・。
私は彼と猪々子さんを恨みがましい目で見てしまいましたわ。
「あのお爺々様、この状況はなんでしょうか?」
私の横にはあの袁紹が陣取っています。
当初、介抱していた文醜を私の横に座らせようとしました。
別に他意はないです。
ただ、面倒だっただけです。
それが袁紹の抗議によって、今に至るわけです・・・。
「立って話すのもなんじゃと思ったのでの。それより、正宗、さっさと残った料理を片付けぬか」
私は冷えて伸びたラーメンと冷えたチャーハンを啜る羽目になりました。
元はと言えば、お爺々様の所為ではないですか。
「あ、あの貴方のお名前をお聞きしてもよろしいですか?私は袁紹、字は本初。真名は麗羽です。麗羽とお呼びくださいまし」
袁紹が私に名前を聞いてき
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